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「モノ」から「コト」へ。そして「イミ」が大切になる時代を迎えて。

あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
大晦日は、家族で「笑ってはいけない」を大笑いしながら観て、新しい年を迎えました。
新年は、自宅の御内仏(お仏壇)にお参りをして、ムスメにお年玉を渡し、お雑煮を食べ。。。までは良かったのですが、年末のムスメの風邪をもらったようで、3が日後半は寝込んでしましました。4年連続となりました。
昨年末より決めていた、「新年は書き初めをして、大晦日に採点(振り返り)をしよう!」というカミさんの提案で、数十年ぶりに書き初めをしました。
カミさんは、「今日」。今日という一日を大切にして、今日できることをきちんと今日中にする、先延ばししない1年を送るという気持ちを込めたそうです。
ムスメは、「さかあがり」と「うんてい」。保育園年中から苦戦している逆上がりができる1年にするそうです。
そして私は、「自然」。「しぜん」と「じねん」の両方の意味を大事にする1年にしたいと思います。
「しぜん」は、"nature"の訳語として、明治維新以降日本に取り入れられた考え方。2030年のゴールに向けたSDGsを、私たち個人の生活や生き方にどう取り込んでいくのかが大切な10年のスタートの年ですね。17の目標がありますが、まずは「環境」があって、その次に「社会」関する取り組みが続き、そしてはじめて「経済」が成り立つ・・・そういう世の中にするためには、日々の自分の生き方暮らし方を、自分の軸足を持ちつつも、常に周りを向いて動いていく・・・バスケットボールの、ピボットのような感じでしょうか?個人それぞれの思いを、「チーム」にしていく時代の始まりのような気がします。それは働き方にもいえますね。これまでの会社とか組織とかという閉塞的なものではなく、思いを同じくする人々が、ゆるく繋がるところに何か解決策というか、新しい波のようなものを感じます。
「じねん」は、古くから日本やアジアにある仏教の考え方。「自ら然(しからむ)る」という意味で、人間の「そのまま」の在り方が自然。また法(真理)が「そのまま」はっきりと表すことを示す「法爾(ほうに)」と言い、自然とは同義語。その両者を合わせて「自然法爾(じねんほうに)」という四字熟語ができました。浄土宗開祖の源空上人は、「法爾自然」を略して法然と号されました。その弟子の、浄土真宗を開いた親鸞聖人は、「自然といふは、自はをのづからといふ、行者のはからひにあらず、然といふはしからしむといふことばなり」(『末燈鈔(まっとうしょう)』)と説かれいています。
「あるがままに生きる」という意味での「自然(じねん)」。人為と対抗する「自然(しぜん)」ではなく、私たち人間も内包する世界。金子みすゞの『蜂とかみさま』という詩が、その世界をわかりやすくうたっています。
   蜂はお花のなかに、
   お花はお庭のなかに、

   お庭は土塀(どべい)のなかに、
   土塀は町のなかに、
 
   町は日本のなかに、
   日本は世界のなかに、
   世界は神さまのなかに。
 
   さうして、さうして、神さまは、
   小ちやな蜂のなかに。
あるがまま=自分のなかにある世界=自分の外にある社会が、穏やかな1年で過ごせるようにという思いで、一筆認(したた)めましたが。。。その前に、習字をはじめることにします。
「モノ」から「コト」そしてこうした「イミ」が大切になってきた時代を生きるということ、そしてその「イミ」を大事にする仏教がもっと生活の中に浸透するような活動に取り組みます。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。


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