デジタル化・ペーパーレス化とはいうけれど
こういうことがあるから、日本製紙の釧路工場が閉鎖されるんだろうな。
さらに言うと、ロシアのウクライナ進攻がこじれればこじれるほど、
王子製紙の苫小牧もやばいかもしれない。
製紙業界の話はさておいて、まあずいぶんと思い切ったことをするよね。
何年前だっけ、ソフトバンクホークスと西日本スポーツが組んで
スマートフォン、ではなくHuaweiのタブレット端末(ここがポイント!)を
売り出したよね、ということをうっすらと思い出してしまった。
要はいずれ紙からデジタルに移行するからホークスファンから
デジタルに慣れてもらおうという狙いだったのかもしれない。
それからコロナ禍でいろんなことを忘れていたけれど、西日本新聞自体が
西日本新聞meというアプリを作り、デジタル化へ徐々にシフトしていく
過程でこういうことになったことはよくわかる。
けれどもなぁ、スポーツ新聞、というビジネスモデルはデジタル化が
進む過程で気前が良すぎる、という事例があまりにも多すぎる。
一般新聞は各社の「独自性のある記事」はとにかく月千円でもいいから
お金を払って読むように「第一次情報」という「考える材料」として必要な情報でも誘導するのに、スポーツ新聞は競馬の予想やプロ野球や
プロサッカー、芸能ニュースのより詳しく、より深掘りした
記事はきっちりとお金を取るけれど、「第一次情報」は原則無料で
ウェブサイトから手に入れることができる。
例えば春夏の甲子園大会に出場する高校の諸データ+主な出身者を
掲載した表が新聞紙だったらお金を払って買わなくてはいけなかったのが、
デジタル化が進むことで若干のタイムラグに目を瞑ることだけを辛抱すれば、まずテキストがアップされ、新聞紙が出て数日後には掲載されている
表組が画像としてアップされる、そしてテキストはほぼ永久に閲覧できる。
この流れが進めば進むほど、新聞紙をお金払って買うことが
あほらしくなる、そして手に入れたい記事以外の自己満足文章を
お金払って読むという苦痛がより強くなる。
・・・新聞社から見たらやってられないよね。
今後、どういう形でデジタル版を充実かわからないが、
「一次情報」とその他の深い情報の腑分けがどこまでできるか、
その精度の善し悪しが利用する、しないを分けるのかもしれない。
さて、どうなることやら。