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オンラインイベントで動画ライブ配信とTwitterスペースを同時に実施する方法

noteでは2022年からこれまでの動画のライブ配信に加えて、動画と同時にTwitterスペースでもサイマル配信を実施しています。
この取り組みを始めてから、どういった形でサイマル配信を実施していますか?という問い合わせをいただくことが多いのでnoteにTipsを残します。

あくまでnoteイベントチームではこの方法で実施しています、という構成なので参考程度にしていただけると幸いです。

noteのオンラインイベントの公開先について

現在noteのオンラインイベントでは最大で3プラットフォームにイベントの様子をライブ配信しています。

①YouTube LIVE(映像配信)

②TikTok LIVE(映像配信)

③Twitter Spaces(音声配信)

最大で上記の3プラットフォームに同時配信を実施しています。

映像のライブ配信のやり方

動画をライブ配信している①Youtube LIVEと②TikTok LIVEに関しては、映像としては同じものを送出しているので、①と②に配信するための機材の構成は同じです。
かんたんに構成を書くとこんな感じ。

箇条書きにすると
・映像撮影に必要なのはカメラ。複数台の映像を切り替えたい場合は映像スイッチャーを使う。
・人の音声を拾うためにマイクが必要。複数台のマイクを使う場合は音声ミキサーが必要。
・インターネット上に動画を送出するためにライブエンコーダーが必要。最近はPCにエンコードソフトをインストールして使用する。PCに映像と音声の信号を取り込むためにキャプチャーデバイスが必要。

こんな感じです。個人的に動画のライブ配信を実施するための機材構成はざっくり3ステップくらいあると思っていて

(A)スマホ1台でかんたんに配信する(インスタライブとか)
(B)複数人の出演者がいて、カメラや音声を切り替えながらライブ配信する
(C)ガチプロの領域、テレビクオリティのもの。

上の機材構成図は(B)の中でもかなり初級編な機材構成です。

(B)レベルの中でも、もっと凝った映像のライブ配信の方法は下記のnoteがとても分かりやすく実用的な記事なので、興味がある方は是非読んでみてください。

TwitterSpacesで複数人のマイクをまとめて配信する方法

Twitterスペースの仕様として、ホストやスピーカーとして参加するには2022年2月現在ではスマートフォンからの参加しかできません。
なので、音声ミキサーから出た音声信号をスマートフォンに取り込めるようにする必要があります。
noteではTASCAMというメーカーのiXZという機材を使っています。

なぜこの機材を使っているかや、接続の方法については過去にこのnoteを書いたのでそれを読んでください。Clubhouseでイベント配信ができないかとテストしていた頃に書いたnoteですが、Twitterスペースでも機材構成は全く同じです。

↑の記事を一読いただければ、機材構成に関しては理解できると思います。
それを動画のライブ配信機材の構成と組み合わせるとこうなります。

動画のライブ配信に必要なもの、音声のライブ配信に必要なものを分解して考えるとそんなに難しい構成ではないので、是非チャレンジしてみてください。

Twitter Spacesの運用方法について

noteイベントの場合は、note placeというnoteのイベント会場からライブ配信を実施しています。ですので全ての出演者がnote placeにいる場合が多いです。
・司会
・ゲストA
・ゲストB
の3名が出演する場合、Twitter SpaceはnoteのTwitterアカウントがスペースのホストになります。
↑の機材構成に記載している通り、全ての出演者のマイクを音声ミキサーでまとめているのでTwitter Spaces上で発言しているのはnoteのTwitterアカウントのみになります。

Spacesで視聴する音声としてはこれで問題ないのですが、出演してくださったゲストさんや司会のTwitterアカウントもSpaceに参加していただいて、スピーカーとして登壇していただくと、Twitterアプリを開いたときに、それぞれのフォロワーにイベントが実施されていることが伝わります。

↑先日のnote × Spotifyのイベントでは8名がスピーカーの状態になっていました。(音声はnoteのTwitterアカウントから出ている)

このときに大事なのは、
・スピーカーとして参加していただいたゲストのスマホの音量はゼロにする
・Space上でのマイクも必ずミュートにする
を徹底してください。
間違えると音が色々なところから回り込んで大災害が発生しますw

もっと簡易的にやってみたいよという方向け

先日、普段は自分たちでZoomウェビナーでイベントを実施している企業様からnoteのディレクターに『どうやってSpaceでイベントやっているか教えて欲しい』という連絡があり、
どういう回答したらいいですか?と私に問い合わせが来たときに返答した内容をそのまま記載します。


(A)出演者全員が同じ場所にいる
(B)出演者全員がリモートで自宅とか会社からZoomに入っている

で運用方法が変わるのですが、この説明は(B)の方法です。

①仕様として、SpaceはiPhoneかAndroidのスマホからじゃないとスピーカーとして登壇できない

②演者同士の音声のやり取りは今まで通りPCを使ってZoomで実施してください(ただし、絶対にイヤホンマイクを使ってね)

③Zoomで使用しているPCとは別に、参加者全員自前のスマホを用意してください

④いつも通りZoomウェビナーの準備ができたら、各自スマホからSpaceに入室してスマホ本体をできるだけ自分の近くにおいてね。この時に一番注意しないといけないのはスマホの音量は必ず一番小さくすること。
そうしないとスマホから出てきた音がPC(Zoom)のマイクで拾って大事故になるお。

まとめ
・出演者全員が"Zoom用のPC"と"Space用のスマホ"を準備する必要がある。
・出演者同士の声のやりとりはZoomで実施する
・スマホは、Space用のマイクとして使う。だからスマホの音量は絶対に一番小さくして欲しい

これで先方が十分理解できそうなら、
noteでライブ配信している機材構成をご案内できますが、難しそうなら
"ウェビナーを視聴しているPCから普通に流れている音声を携帯で拾う"
で運用しちゃうでいいと思いますよ。(どこかの大学のウェビナーでこの運用でYouTubeとSpacesのサイマルやってた)


以上です!
正直、映像ライブ配信と音声のライブ配信をサイマル放送で実施する場合はたくさんの運用方法があり「ケースバイケースです」という回答になってしまうことが殆どなのですが、この記事では「noteイベントではこんな方法でやってますよ。」という構成をできるだけ簡易的な形にして紹介しました。

個人的には、まずは無理なくイベントを継続実施できるかんたんなセットアップではじめて、徐々に機材は増やしてバリエーションを広げていくのが良いと思います。

このnoteはガンガン引用してもらって良いので、同じような質問をされそうなお知り合いがいたら是非シェアお願いします。
そして、この記事を改変してより分かりやすく仕様や運用方法を書いてくれるnoteクリエイターの方がいらっしゃったら僕に教えてください!(自分が誰かに質問された場合はそのnoteを紹介しますw)

機材関係はグレードの高いものにハマると、沼に浸かっていって永遠に終わらないので本日はここまで。
ありがとうございました。

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