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制作に使うツールや環境を変えるメリット
最近音楽制作に使う機材やアプリが増えた。
自分が作っている所謂エレクトロニックミュージックを作る方法として、個人的に一番クールだと思っているのはラップトップ1台で制作からライブパフォーマンスまで完結しているスタイルなのですが、最近はハードウェアやスマホアプリも音楽制作に活用しているので、それらを使用するメリットについて書きたいと思います。
↑音楽制作を始めたばかりの頃に影響を受けまくったBun / Fumitake Tamuraさんのライブセット。
PC(DAW)のメリットとデメリット
現行の音楽家の中で、作品をパッケージングするまでの過程(作曲〜マスタリング)でDAWを使っていない人は殆どいないのではないでしょうか。
バンド形態の音楽家やクラッシックの演奏でも最終的に作品の仕上げの段階では何かしらのDAWを使っていると思います。
なぜPC(DAW)を使うのか
・Undo/Redoができるので何度でも微調整ができる
・ミックスや楽器の編成において(基本的に)制限がない
この2点が圧倒的な理由だと思います。
一方でなんでもできるが故に意思決定時に何度もやり直しをしてしまってなかなか次の制作ステップに進めないことがデメリットだと感じています。
やりたい表現が明確にあって、強い意志を持っていればPCオンリーで制作できると思っています。(でもなかなかうまくいかない。無限に微調整ができるが故)
ハードウェア機材のメリット
ここ数年でハードウェアの機材をいくつか購入しました。(リズムマシン、シンセサイザーだけでなくエフェクターなども含む)
まず音色に関してですが、恐らくハードウェアの方がPC内部の音源と比較してノイズが乗っていたりするのですがケーブルや電源などいろいろなのもの副次的に作用して、DAWオンリーで音を鳴らすよりも音楽的に良い音に聴こえます。(これは個人の主観が強いので参考程度に)
PC内部音源で鳴らした音も、ハードウェアの挙動を再現するような仕掛けをすることで有機的なサウンドにすることは可能です。
ここまではサウンドデザイン観点でのハードウェアのメリットで、個人的にはここから先に書くことの方がハードウェアを導入したメリットとして良かったなと思っています。
・DAW(PC)と比べると作業の後戻りができない
この一点に尽きます。
一度レコーディングしてしまうとDAWオンリーで制作している場合と比較して、過去に遡ることができない。そのことによって制作フローを前に前に進めていける事がハードウェアを導入して一番良かった事です。
iPhoneでアイデアスケッチをする
厳密に言えばPCを使ってDAWで作曲することと近いワークフローになるのですが、デバイスがPCからスマホに変わるだけで心理的に「一曲書かないといけない」というプレッシャーから解放されるので、0→1の部分をスマホアプリで作ることもおすすめです。
最近リリースされたAbleton Noteというアプリは、作ったデモのファイルをそのままPCのAbletonで開くことができるのでよくできたアプリだなと思いました。
Ableton Noteを早速試してみました。
— SUNNOVA(サンノバ) / Hiroya Tanaka (@sunnova_downy) October 20, 2022
デバイスがスマホになるだけでDrumRackの表現方法がかなり変わる印象。直感的にテスクチャーサウンドを作れる)))#Ableton #AbletonNote #私のNote pic.twitter.com/0HcPeXDcmL
このアプリがリリースされる前も別のiPhoneアプリでスケッチを作っていたのですが、ベッドルームや風呂で遊びながら曲の原型を作ってみると自分の手癖から解放されて思いもよらない結果になることがありました。
↑この曲の制作は一番最初のアイデアはiPhoneで作った。
環境を変えてみることの面白さ
今回はツールを変えることで得られる面白さについて書きましたが、普段通りの機材セットアップでも自宅だけではなくリハーサルスタジオに入って制作してみたり、PCとヘッドホンだけ持って喫茶店で制作してみたりすると普段のワークフローから外れた面白い音が作れるかもしれないよ。というnoteでした。
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