スタンフォードで1番人気の授業part2👣

前回、僕の1番の最初にシェアさせていただきましたが、さらに情報を詰めたバージョンです。

スタンフォード大学のトップエリートたちが受けているリーダーに必要な行動となるヒントや講義がまとめられた本です。

授業はストーリー、マーケティング、イノベーション、社内政治の力学、リーダーシップ、会話術、交渉術、コミュニケーション、マインドフルネスというビジネスと人生に役立つすべが、それぞれ実証と事例を通したものです。

これを20代初めから学んでいるなんて、えげつないです!
思いやりと科学を大切にしているスタンフォードの学び素晴らしいです!ポイントを絞ってシェアします。

◆ストーリー
ビジネスで使われるストーリーとは、実話、エピソード、逸話、伝説など、全てを意味します。
人間の記憶に焼きつかせるものであり、影響力がとてもある。人の考え方、感じ方、行動を変える力がある。
ジェニファー・アーカー教授がこの分野の第1人者である。このストーリーを使えば企業に利益をもたらすことが可能で効果は3つある。

1つ目はマーケティングにおいて、製品や自社のブランドを売るのに大きな威力を発揮すること。
沢山の商品の中で自分の売り出している商品を買ってもらう、見てもらう、僕らでいう音楽を聴いてもらう、溢れてる中で選ばれる理由となりうるのがストーリーとなる。

2つ目はイノベーションの指針となること。
ストーリーはイノベーションを加速させ、方向性を示すことができる。

3つ目はストーリーはやる気を刺激したり、モチベーションになること。
来てくれたお客さんの直接の声やメンバーとの交流で褒め合うことや交流することにつながる。

「人を動かすシグニチャー・ストーリー」
シグニチャーの意味はここでは看板となるようなという意味で使う。
企業の看板ストーリーとなるもので、ブランドを広め、企業イメージを高め、お客さんとの関係を築き、実行する行動力となるストーリーです。
❇︎条件
1:ストーリーそのものが面白いこと、新しく、啓発的で興味深く、有益な情報があり、楽しいもの。
2:人々が素直に信じることができる話であること。嘘ででっち上げみたいな話ではイメージダウンになる。
3:人々を巻き込むことができること。人々の記憶に残り、心に響き、人々を動かす。

1つストーリーを簡単にご紹介します。
ルイ・ヴィトンのよく日本で知られている逸話です。
1912年、タイタニック号の事故の最高、ルイヴィトンのトランクに捕まり、命が助かった人がいたと言われています。沈没して数十年たった船室から遺品が引き上げられたとき、ルイヴィトンのトランクの中身は水に濡れず、当時のままの姿で残っていた、という逸話があります。

このストーリーからのメッセージは「ルイ・ヴィトンの製品は丈夫で長持ち」というのを伝えるのに十分なエピソードの上に、信憑性も伝わると思います。

日本は世界屈指のストーリー大国だといいます。
なぜなら世界で1番歴史が長い国の1つであり、竹取物語、源氏物語など多くの物語が語り継がれ、読み継がれてきた国だからです。
今の僕たちの生活にたくさんストーリーが溢れています。
ストーリーを作ってお話を伝える、というのは日本人は得意分野とのことです。
老舗の企業や旅館の歴史や逸話、CM作り、ドラマ、そしてマンガとアニメという技術は卓越しています。
記憶に焼きつき、データや数字よりも人を動かし、脳に訴えかけ、心に訴求することができるのです。

◆マーケティング
シンプル化が現在は大切。
アップルが代表例とのことで、機能をどんどん追加しているものはなかなか手に取ってもらえないとのこと。
〈マジカルナンバー7±2の法則〉
人間の情報処理能力には限界がある。
人が一度に記憶できる数字や単語の数は5〜9個だと言われています。
〈人間は決断疲れを起こす〉
人間が決断できるエネルギーには限界があるとのこと。
オーダメイドのスーツを作るとき、色や形、デザイン、袖の長さ、その他オプションなどを選ぶことになると思います。その1つ1つのカテゴリーが何十種類もあると人は選択をだんだん放棄しています。最後に高いオプションを付けられても買ってしまう人が多いといいます。
これを利用したマーケティングはたくさんあります、深夜のテレビショッピングやレジ近くの商品を置く、家の売り方も一緒です。

アメリカ前大統領のオバマさんは決断を単純化しました。スーツはグレーか青しか着ない。
賛成、反対、議論という選択に絞って大切な決断をしてきたといいます。

◆イノベーション
〈世界最高の経営者が提唱する3つのイノベーション〉
□破壊的イノベーション
破壊的イノベーションとは、値段の高い製品を大衆向け製品に変えるイノベーションのこと。
富裕層しか買えなかったような値段の高かった製品を、安く大衆向けに製品を変えて、世間をアッと言わせる製品、世の中の人が思いつきもしなかった製品を生みだすことである。従来のイノベーションを破壊してしまうことから、破壊的イノベーションという。

□持続的イノベーション
例えばブラウン管テレビから液晶型テレビになるとかがこれにあたります。
今ある製品の延長上に生まれたイノベーションという意味です。

□効率化のためのイノベーション
これはすでに販売されている製品をさらによく、安く作るためのイノベーションのこと。

日本人は2つ目と3つ目のイノベーションが得意である。なぜなら「改善」の精神があり、機能を足して新しいものを作る、すでにあるプロセスを効率化するというのに長けてる。

失敗を恐れてもいいから新しいことに挑戦してくださいと言われても、人間にはもともと「現状維持」と「損失回避」の2つの習性があるため中々踏み出せない。
これを 現状維持バイアス 、 損失回避バイアスと言います。
これを取っ払うためには失敗しても大丈夫と思える、安心できる場所と繋がりが大切です。

◆社内政治の力学
この章は出世を目指す人に対しての目線を大切にしています。偉大なリーダーは必ずしも参考にはならないのです。ここは見方を変えて成功したリーダーはどんな努力し、どんなプロセスを歩んだのかというのを伝えています。
決められたルールの中で競争を勝ち抜いていかなければいけないのです。
日本人は 出る杭は打たれる などの知恵が昔からあるのでこの競争に関しては弱い特徴があります。
だからここは自ら出る杭になり、とことん出世した人を研究し観察、分析を重ねて、ロールモデルとなる人を探し実行することが大切というのです。

〈仕事上の失敗を個人的な失敗ととらえるな〉

レジリエンス:失敗や挫折から立ち直る力をいみとする失敗力です。
失敗は誰とっても避けられないもので、大きな成功を収めた人ほど、大きな失敗を重ねています。
現にスティーブ・ジョブズは2回もアップルを首になっています。

1.個人的な失敗ととらえない
よく失敗すると全て自分の責任だと考えがちです。
仕事上の失敗はあなただけのせいではない。あなたの上司の責任でもあるし、会社の責任でもある。自分の能力が足りなかったからだと自分を責めないでください。あなたの人生が失敗したわけではない。そういう運命だったんだと思い、もう一度挑戦すればいいのです。

2.すぐに立ち上がる
失敗をコントロールできることはできないが、失敗した時にどう行動するか、というのは自分次第。できるだけ多くの人にすぐに、何が起きたのか伝え、自分の立場を説明して回ることが大切。つまり何もせず一人で抱え込むより、いい意味で周りの人を味方にするのです。感情的になってはいけません。

3.勝者のようにふるまう
最後に勝つのは自分だ という風にふるまうのです。不思議と事態は好転していきます。失敗から立ち直るのは座学で学べず、現場でしか経験できないのです。
世界に通用するリーダーになるには何度も修羅場を乗り越えていくしかないのです。
失敗経験をたくさん積むのが大切です。

◆リーダーシップ
一流のリーダーが実践していることが6つあります。

⓵ 部下をほめる
とにかく褒めまくるそうです。
やはり楽しく働ける職場が利益や業績に関わり、離職率も下がります。直接褒めることがかなり効果的です。

⓶ 社員がやる気になる制度を作る
月間MVPや長時間残業している人に対して感謝の気持ちして花を贈ったり、現場の人が休暇を取るものがいたら一生懸命働いてくれてありがとうのメッセージを送る。全社員が参加するパーティを開く。各部門の年間優秀者をあげる。優秀な社員は会社から旅行のプレゼントなど。

⓷ 居心地のいいコミュニティーを作る
社内で使う言葉遣いを変える:社員は同僚をチームメイトまたは市民、社長は村長など、会社の目的に意識を持ってきこのミッションの一員なんだと思えるようにする。スローガンの設定。
ミーティングを盛り上げる事も大切。
人の役に立っているということを感じられるよう示す。
メンバーがそれぞれ自主的に何かを運営していける環境づくり。全社員の意見を聞く。
福利厚生を充実させる。

⓸ メンバーの「いい話」を探す
役員から現場に出向き、現場の人に一人一人声をかけコミュニケーションをとり、いい話をさがす。それを毎週、全社員へニュースレターを送る。
⓹ 現場の裁量にまかせる
現場のメンバーを心から信頼し、判断をまかせる。なぜならお客様に直接触れるのは、現場の人間だからです。
⓺ 笑う
イライラしていたら、もちろん部下にも感染していきます。人間にはミラーニューロンという特殊な細胞があり、人間の感情が周りの人に感染する現象 ''情動感染'' といわれる無意識の中で反応して自分の中で再現してしまうとのこと。
いつもニコニコしていて、メンバーと良好ならば、環境もよいので優秀な部下もよく育ちます。どれだけ楽しそうに働いてるかでかなり変わってくるといいます。

◆スタンフォード流会話術

1.重要なことは直接会って話す
ここの部分で危険なのが、直接会うためのアポを取るということです。重要なことなら今この電話で話してほしいと、大したことではないと言っても電話してくるぐらいな物事と捉えられ、言わないといけない雰囲気になり気まずくなります。

2.攻撃的な口調で話さない
良好な関係を気づくために、同僚や仕事仲間、上司へ交渉してはならない。商品取引や値段、オプションなどをつけるときなどは交渉してもいいです。なぜならそこで関係は終わりますが、物ではなく人なのでそこから続きます。口調1つで受け方が変わります。

3.簡潔に話す
言いにくいものごとこそ、本題から入ることで相手に敬意を表すことができます。
そしてより簡潔に話すことで、権威をもたらします。あたためトークがあると相手はさっさと本題に入ってくれないかなとか、相手に不安を与えます。

4.適度に「小休止」を入れる
一方的に話す人は二流の人です。ひたすら話しし続ける人は自分に自信がなく、多弁になり、同じことを何度も繰り返す傾向があります。
1つ1つ丁寧に簡潔に会話をするのが一流なのです。

5.相手に対する気くばりを忘れない
相手を想いやり、この話は本当に最善なものなのかどうか、言葉や伝え方を考えていくことが大切です。

◆スタンフォード流交渉術
交渉って言葉聞くだけでネガティヴなイメージですね。でも本当は買い物中となど交渉できるものならしといた方が得ですよね!
欲張りな人と思われたくないという感情が強くアジア人の習性でしない方がほとんどです。

交渉とは相手と共同で問題解決する手段であり、参加者全員がより良い結果になるためにするものです!
「相手の心理術にはまらない」
いくつかの心理術があり、これを利用して揺さぶりかけてくることが多いです。

□良い警官、悪い警官
味方同士で「良い役」「悪い役」を演じるという方法。意図的に悪者をつくり、自分は交渉相手にとって話のわかる人物として振る舞い、相手の妥協を引き出そうとする。ドラマなどで犯人の自供の誘導に使ったりするときに出てきます。

□個人攻撃
嫌味を言うこと。こんなこともご存知ないんですか?や あなたのレベルでは話にならない などを言ったり心理的に揺さぶる方法です。

□脅迫
この問題が誰かに知られたらどうなりますかね や 必要とあればこちらも法的な対応もとらせていただきます などの脅しです。

□交渉拒絶
そんな条件では話にならないですね。とその場で拒否。

□強硬なパートナー
「この条件でも良いのですが、上司がどうしてもダメだとおっしゃっていまして...」とわざとその場にいない権威者の名前を出すこと。

□極端な要求
相手がどこまで妥協できるのかを探るためにあえて極端に高い金額、低い金額を提示すること。

□わざと遅らせる
なかなか交渉の場につかずに、相手をイライラさせる戦術。

□二者択一を迫る
とるもとらないもあなた次第ですよ といって、迫り即断をさせる

このような戦術を使ってくるビジネスの現場は多いです。

●交渉を成功させる4つのステップ
1.交渉すべきかどうか算定する(ASSESS)
交渉した場合、しなかった場合のプラスマイナスを考える。本当に想定以上の結果が得られるか、この状況を交渉なしで改善できるのか、交渉しなかったら犠牲をどれだけ払う覚悟があるのか、などの現状を分析し、交渉すべきか決定する。

2.情報を集めて準備する(PREPARE)
・私は最終的にこの交渉で何を得たいのか
・どうしても獲得したいと思うものは何か
・第1希望が通らなかった場合の代替策は何か
・どういう条件を並べて交渉するのか
・お互いにとってWIN- WINとなる結果は何か
この事項を明確にした上で、相手の情報を集め、精査していく。

3.相手の意見を聞く(ASK)
相手が知るべき情報を自分から共有するのと同時に、相手に質問して相手の意見を傾聴する。交渉の目的は お互いに質問しあって情報共有し、お互いを利する解決策を生むこと ということを念頭に置く。会社では上司や同僚は知らなくて、自分だけが知っている情報 というのが意外にたくさんある。その情報を共有するだけで、問題が解決することも多々ある。

4.パッケージで提案する(PACKAGE)
複数の案件を俎上にのせ、パッケージで解決策を提案する。トレードしやすくなり、一つの案件だけでは思いもよらなかったような解決策が見えてくる。これをとって、これを譲ったら、自分も相手も得するな、というように。提案するときは、もし〜したら、こうしましょう という言葉を多用する。

◆コミュニケーション
ここでいうコミュニケーションは、ビジネスの中で上司や部下にメールを送ったり、取引先に電話する、企画プレゼンやスピーチなどのコミュニケーションになります。
基本となるのがこの「AIM」=目的
・A=Audience(聴衆):どんな属性の人に伝えるのか

・I=Intent(目的):伝えることによって相手に何をして欲しいのか

・M=Message(メッセージ):どんなメッセージを伝えれば相手は行動してくれるか

アメリカ人はなぜスピーチが上手いのか、その理由は2つあります。1つは、徹底的に訓練していること。とにかくものすごい量の練習をする。コメントの練習やリハーサルを何十回もするのです。人前できちんと話せてこそプロフェッショナルという意識があるためです。
2つ目は スピーチのフォーマット に沿って、話をしていることです。いくつか基本パターンがあり、それに当てはめて、誰でも論理的に話すことができる。これを使いうまく見せることができるのです。
基本は 導入、本論、まとめの3つです。もっとも大切なのが導入=つかみの部分です。
聴衆が置かれている状況をしっかり説明することがとても大切なのです。
相手がどんな話を聞きたがっているかを考えることからスタートしなくてはならない。古くからのことわざにあるように、人間は見たいものを見、聞きたいものを聞く 習性を理解した上で話を始める必要がある。聴衆を気遣うコメントができれば、そのあとの話を真剣に聞いてもらえる可能性はぐっと高まります。

◆マインドフルネスの応用

コミュニケーションしている中でやることができます!
この場合は相手の話を傾聴し、次にどうやって切り返そうとか、どういう言葉を返そうとか考えずに、ただ話してる人の言葉に集中することが大切です。そして相手の言葉だけでなく、ボディーランゲージにも注目し、相手の感情も理解しようとしてください。マインドフルネスは"今に集中している状態''になることが重要なので、会話中でも可能です。
楽しい会話している時は集中して話を聞いている状態が多いです。会話をする中で嫌なことを言われたり、ストレスを感じた時は、次の4つを実践してください。

1. 一回、深呼吸をする

2. ネガティブな感情を客観的に受け止める

3.嫌なことをいう人たちも自分と同じ心や体をもつ人間だと思い、相手を思いやる

4.小さな喜びを大きくかみしめる

ネガティブな感情にとらわている自分を認識した上で、うまく気分転換することが大切です。

●コンパッション(思いやり)
音声やインストラクターによるガイダンスに沿って、愛する人、地球の生き物すべて、苦しかった状況、自分の身体などに意識を向ける。親切にしてくれた人のことを思い浮かべたり、苦しかったことを思い出したりなどです。
授業やワークショップでよくやっている目を瞑って心の旅をする感情の解放と近いと思いました。

共感や思いやりは利益をもたらします。周りの人を大切にすればするほど、よりよい関係を築くことができ、目標を達成する力も高まります。
何かを判断をするとき、たとえそれが白黒つけづらい難しい決断だったとしても、最高の自分を貫く。部下と話すときも、相手の人間性を忘れずにすることで、最高の力を引き出せます。これが思いやりをベースとするリーダーシップなのです。

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