【小説】向日葵の咲かない夏

最近読んだ小説について。

作品は道尾秀介著の「向日葵の咲かない夏」。

以下は簡単なあらすじと感想。

あらすじ -Wikipediaからの引用-

一学期の終業式の日、欠席したS君にプリントを届けるためにS君の家を訪れたミチオ。声をかけても応答がなく、中に入ってみると、きい、きいとおかしな音がした。S君はいた、自分を見下ろして。呼んでも返事がなく、よく見ると、S君の首はロープに繋がっており、足は地に着いていなかった。S君は首を吊って死んでいたのだ。

急いで学校に戻り、担任の岩村先生に伝え、ミチオは一旦家に帰される。その後、岩村先生と2人の刑事が家に来るが、ミチオにもたらされたのは、“Sの死体なんてなかった”という知らせだった。「嘘じゃない、確かにS君の死体を見た」と懸命に主張し、結局行方不明事件として捜査されることとなった。

それから1週間後、ミチオの前にS君があるものに姿を変えて現れ、“自分は殺されたんだ”と訴える。ミチオは妹のミカと共に、S君を殺した犯人を探すこととなる。

感想

細部までよく練られていて、話の中の小さなヒントや伏線が同時に解決される。

また、序盤の違和感が大事な意味を持つようになった瞬間が特に印象的。

終わり方は賛美分かれそうだが、不気味さがちょうど良い刺激となっていたと思う。

全体的に、綺麗にまとまっていて面白かった。


近いうちに同著者の「月と蟹」も読んでみます。

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