見出し画像

取材のノウハウ Ⅰ-1

「コロナで外に出られないなら勉強しよう」という人も多いかと思い、僭越ながらこのnoteを始めることにしました。内容は、これまで宣伝会議や企業セミナーで語ってきたことを中心に。

まずは取材のノウハウを32項目ほど、なるべく毎日更新できるよう頑張ります。ちなみに私は20年近く取材に携わる機会があり、通算の取材人数は3,000人を超えました。著名な経営者から道行く人への突撃取材まで、いろいろやってきました(遠い目)

[32回の内訳]

Ⅰ. 取材までの下準備(6項目)
Ⅱ. 当日(取材時のノウハウ23項目)
Ⅲ. まとめとして(3項目)

では1回目、取材までの下準備です。

Ⅰ-1 下準備 [そもそも、何のために話を聞きに行くのか]

取材には必ず目的があるはずです。たとえば

■社内をよく知るために

・社内報で社内の成功事例を共有する
・コーポレートサイトで事業を紹介するための情報集め
・採用サイトで取り上げるハイパフォーマーに話を聞く

■社外向けの仕掛けために

・営業を仕掛けるための課題ヒアリング
・ユーザーへの調査(お客様の声)
・事業立ち上げ時の社内外の調査

話を聞くのは、あくまで手段。
誰の、何を満たすためなのか、そこを確認し、言語化しておきましょう。

また言語化はなるべく具体的にしておくことが大切です。よくあるのが定番企画でルーチン化してしまっているケース。採用広報で言えば、ハイパフォーマーに適当に喋ってもらっていっちょ上がり、とか。

そうじゃなくて、その時の採用のテーマは何か:自社の強みをより強化したい、弱みを補完させるために新しい人材が欲しい、だからこの人を選び、こうした内容を聞き出したい・・・そこまで設計が成されていないとなりません。

たとえば、自社では店頭で働く人ばかりがフォーカスされ、そのい人たちへの憧れで来る人が多い。でもいま本当に必要なのは経営的な嗜好があって、ビジネスマインドの高い人。そのギャップを埋めるために、あえて経営企画や事業企画の人をアテンドし、自社の別の側面を語ってもらう。ここまで目的を具体的に言語化して、はじめて目的を明確化したと言えるのです。

人選はもちろんのこと、取材の直前、その最中(さいちゅう、もなかではない)、そして終了時にも、目的を繰り返し確認したいものです。

ではでは、また。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?