「ワーママ」を名乗ることへの抵抗感
先日見かけたこんな記事。
ちゃきさんは、職種も家族構成も働き方も共通項が多く、勝手に笑、親近感を覚えていて。共感できるお話も多々あるのでnoteはよく拝見しています。今回は「ワーママ」という言葉について、ちゃきさんが触れていたこの記事をみて、私も少し思うところをまとめてみたくなりました。
●ママ=大変、は常識
上記note内でちゃきさんはこう書いています
ワーママを語る上で外せないのは、やっぱり「大変さ」じゃないかな、と個人的には思う。その大変さを共有できるからこそ、仲間意識も生まれる気がして。
そうなんですよ、ワーママって大変なんです。
新生児の時は仕事しようかなと思ったら泣くし、おっぱいあげないで仕事してたら、乳房カチンコチンに張ってきて痛いし乳腺炎なりかねないし。
も少し大きくなったらなったで、動き回って危なっかしくて目が離せないし。パソコン開いた途端に泣くし。そんな中、掃除やら洗濯やら、食事の準備やら。さらに複数子どもがいる人は、こっち終わったら次こっち、ともうエンドレス。周囲に「いまの時期だけだからね」と言われたってそんなものは気休めにもならなくて、もう自分は一生このままなんじゃないかと、錯覚するくらい毎日ハード。ワンオペの人とか余計ですよね。
ワーママが大変なのは、もう世の常。だからこそ、ワーママやるなら「リスクヘッジ」が必要だと思うんですが、意外としない人が少なからずいて。
リスクヘッジしなかったために、自ら招いたワーママあるあるなピンチを「よくあるよねー」と、お互い傷を舐めあう妙な「仲間意識」が超苦手。
…すいません、厳しい表現で。
もちろん世の中のワーママ全員が、そうだと言ってるわけではないですよ!!少なくとも私が出会ったワーママに、そういう人が多かったってだけの話です。
●大変なワーママにとって、リスクヘッジは義務
大変な日常を想定せず、働きたい気持ちや精神論だけで仕事を受けると、自滅を招きます。雇用されている人とフリーランスでは、また環境も違うんですが、例えばフリーランスの場合
・今日、この仕事を納品しないといけないけど、子どもが熱を出したらどうしようか。
・取材の仕事があるけど、もし子どもが泣き出したらどうしようか。
こういうケースって子育てしながらフリーランスやってると、日常茶飯事で起きるわけです。この日常に対してどうリスクヘッジするかは、「大変」が常な立場で仕事を受ける以上、考えておく必要があると思うんです。その人のお財布や家族構成により、対策は人それぞれですが。
以下、リスクヘッジしてなかったワーママさんの一例を。
・明日午前中納品のライティング仕事をお願いしていたライターさんから前日の夜になって「すみません、子どもが熱が出て、明日の納品できなくなりました。(そちらで変わってもらえませんか?)」
・明日から着手予定で動いていたチーム仕事のひとりが、開始前日になって「すみません、やはり子どもの行事が急遽重なって動けなくなりました。誰か他の人探してもらえませんか?」
作り話みたいでしょ笑?でも事実です。そしてどちらの方も久しぶりor初めましてのお仕事の方だったので、そのあとはもうお仕事しませんでしたが。
「子どもが〇〇だから」で、全部ゼロリセットできると思われると仕事相手としては厳しい。もちろん、子どもの命より大切なものはないですよ。それは完全同意。でもママであるあなたがリスクヘッジしなきゃ、誰が仕事と子どもの命を守るのよ、って話で。もはやリスクヘッジ能力は、ワーママに欠かせない能力だとさえ思います。
例えば、
・毎日が“順調に”いけば納期に間に合うペースで仕事するんじゃなく、少し余裕をもって仕事しておく。(なんなら早めに納品したら先方にも喜ばれる)
・直前にキャンセルせざるを得なくなった仕事は、一度は自分で代打を探す努力をする。「自分は行けなくなってしまったんだけど、こういう人ならいる。このひとで穴埋めさせてもらえないだろうか?」とか。
ドタキャン前に出来ることっていっぱいあると思うんです。ドタキャンされたほうは、そのタイミングから誰かを探さなきゃいけない訳だし、急遽依頼された人のスケジュールも狂うし、下手したらクライアントに頭下げないといけない。結果的にドタキャンすることになったとしても「自分で考えて動いてくれたんだ」ってところに、断られた相手は誠意を感じるものではないでしょうか。
いま目の前にある仕事の向こう側には、たくさんの人が動いている。そんな当たり前のことさえ、自分が大変であればあるほど、見えなくなりやすくなるんだなと、自戒の念を込めてつくづく思います。
●「ワーママ」という印籠への抵抗
上記のような経験から、私の中で「ワーママ」という言葉にマイナスイメージを持っていることは否めません。つい「ママって、私って大変!という印籠をビジネスシーンで急に出しがちな人」というイメージがどこかにあるのです。これは自分も含めて。知らず知らずのうちにやってしまってるかもしれないなと思うようにしています。
でも本来、仕事したいって思える人かどうかの基準に、ママもパパも、ノンママもノンパパも関係ないですよね。だからずっとうちの会社は、「ママ」のためだけに存在する会社だと思われたくなかった。急に「印籠」をかざす集団だと思われたくなかったんですよね、うちのメンバーのためにも。
でもまだまだ「ワーママ」であることへの固定概念って、ワーママである私自身でさえもってる。だからまだまだやるべきこと、発信すべきことってあるなーと思っています。
…と、こんな風に、いろいろと考えた末、いま私が名乗っているのは「パラレルワーク母さん」。あれ?ママとは言うてないものの、「母さん」ってついてるやん?なんで?というお話については、また次回にでも。
ではまた
※注)ちゃきさんのnoteを引用しましたが、私のnote記事はあくまで「私が」ワーママに対して感じている意見です。ちゃきさんの意見では当然ながらありませんので、誤解なきよう…。
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