その道のプロであるために、大切にしている「心のひだ」

Twitterでこんな投稿をみかけました

※黒田さんはリクルートグループで制作マンをしていた私にとっては、雲の上の存在。

①の「質問力が高い」に関しては、インタビュアーとしても、クリエイターとしても、いうまでもなく共感。③の解決策がシンプル、についてもしかり。ただ、②「仮説の精度が高い」は、この中でも特に首もげそうな程うなずきました。

私はいつも初期段階では「心のひだ」を頼りに仮説を立てて、ものづくりをします。
この「心のひだ」は、自分の気持ちではなく、「誰か」の気持ちを想像する時に活躍するいわば感情のアンテナ。これまでの人生で起きた悲喜こもごも、人々との出会い、見えてきた感情、数え切れないほどの喜怒哀楽を吸い上げてきたこの「心のひだ」が、私の仮説検証のアンテナになっているんです。

負けて悔しかったこと、選ばれて嬉しかったこと、無視されて悲しかったこと、怒鳴られて怖かったこと、ありがとうと言われて照れたこと、誤解されて辛かったこと、もうだめだと思った時に手を差し伸べられて心底安堵したこと…。どれもが糧になっている。

この「心のひだ」を頼りに考えるんですよね、この広告を目にした人はどう思うかな?商品を使う人ってどんな人かな?何を喜ぶかな?何に困ってるかな?何に興味があるかな?…(略)などなど。

仮説の立て方、根拠って人により、会社により、職種により、いろいろあると思います。データを集めていろいろ検証したり、市場調査行ってみたり、関係者の声拾ってみたりなどなど。

私の場合、その根拠はいわば私自身です。なんせ「心のひだ」なので笑。根拠となる論文は?とか、そのデータはどこからきたの?とか聞かれても基本的には「無い」です。だって、データ集めている時間も予算もないケースがほとんどだから。たまにデータを見ながら考えるときも、やはり決め手は「心のひだ」です。

私なりの仮説素案が見えてきたら、ほかのクリエイターやブレーン陣たちなど周囲の「その道のプロ」と壁打ちして、仮説や解決策の精度をあげていく。
そんな風にクリエイティブワークしてきて約20年ですがこの「心のひだ」、結構当たるんですよ。まさに人生塞翁が馬。人生で無駄なことってないよなーとつくづく。最近は嫌なこともさあバッチコイ!と思えるようになりました笑。

ではまた。



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