マガジンのカバー画像

BtoB広報のnote運用ナレッジ

6
BtoB企業の広報担当者に役立つnote活用のナレッジを公開しています。
運営しているクリエイター

記事一覧

採用広報の限界。母集団形成に向けた、note活用「次の一手」を考察

採用広報にnoteを活用する企業が、この数年でかなり増えたと思う。具体的には社員インタビュー記事を中心に、業務内容や職場の雰囲気、福利厚生といった情報を候補者に伝える取り組みだ。 上記のような課題を解決するための一助にはなっていると思うし、note運用が成果に結びつくケースも事実として多い。私もこれまで多くの記事づくりを通して、たくさんの感謝の言葉を受け取ってきた自負もある。 ……なのだけど、採用支援をする立場としては、乗り越え切れていない課題も残っていると感じている。そ

「インタビュー形式」にもう頼らない!企業公式noteの書き分け方

企業が運用するnoteアカウントを訪れると、なぜか「インタビュー形式」で記事が書かれていることが多いことに気づきます。 もしあなたが社内編集者(インハウスエディター)や広報担当者であれば、きっと「あぁ、確かに」と同意してくれるんじゃないかなと思います。 私が初めて企業(団体)の公式noteを読んだのは、下記のTHE GUILDさんの記事で、その時の感動はいまでも鮮明に覚えています。 Twitterでは断片的にしかわからなかった、THE GUILDの活動や思想のほか、深津

意外とだれも書かない?読者に企業のnoteを届ける「拡散設計」の話

この記事を書く前に「読まれるnoteとは?」みたいな検索キーワードで色々なコンテンツを読み漁ってみたのですが、意外と「拡散設計」の話題に触れているものが少ないことに気づきました。 「シェアされる方法」「企業事例」と検索してみても、書かれているのはSNSと連携しましょうといった表面的なものが多く、具体的なことに踏み込んでいるものはやはり少ない。 そこで今回、BtoB企業のnote運用を想定した「記事の拡散方法」について、私の見解を書くことにしました。データやエビデンスに基づ

noteで企業アカウントを運用したい「BtoB広報担当者へ」ご提案があります

最近私は、note運用に関する「神回」を見つけてしまった。 「顧客を巻き込むコミュニケーション」と題されたその企画は、note運用の代表的存在「キリン」さんと、ステークホルダーとの関係構築のお手本ともいえる「食べチョク」さんが登場する広報イベントだった。 要点は記事にまとまっているが、ぜひアーカイブ動画も併せてご覧いただきたい(記事内に埋め込まれている)。 ほんとうに「神回」なのだが、1点気になることがあった。視聴者から1:32:00頃に投げかられた質問だ。そこには業界

BtoB企業のnoteを徹底分析!ベンチャーの「ひとり広報」は何を書くべきか?

note運用に興味のある方……たとえば、BtoB企業の経営者や、ひとり広報の担当者に話を聞くと、似たような悩みを抱えていることに気づく。 「note、いいですよね。でも予算とリソースがなくて」 少し残念そうな表情でさらにこう続ける。「じつは弊社も一度noteを書いたことあるんです。でもぜんぜん読んでもらえなくて」と。 実際に記事を読ませてもらうと、多くのケースで「やってはいけないこと」「書いてはいけないこと」が記事化されていて、もどかしい気持ちになる。 根っこにある課

自社が目指す未来の「意味づけ」を共有する"お客様の声の拾い方”

大企業によるnote運用が少しずつ注目を浴びている。私もKIRINさんやTHE CALBEE さんの記事が好きで、週末の読書を楽しみにしている一人だ。 最近のnoteを活用した企業広報は、ちょっとしたムーヴメントが落ち着き、少しずつ「定番」の発信手段として認知されつつある。……とまあ、それを言い切れる証拠はないのだけど、肌感覚としてそんな風潮があると個人的に感じている。 つい先日も「社内に眠っている魅力を発信したいので、noteを始めます!」と話す広報担当者とSNSでやり