毎日の小さな「リセット」で心も軽く
「リセットの習慣」 著:小林弘幸
生きていく上で、リセットってずいぶんハードルが高い気がします。特に仕事をしたり家庭を持つと、リセットする機会なんて何回あるでしょうか。そんなこと怖くてできない、ゲームじゃないんだし、と思いがちです。
でもこの本でいうリセットとは、毎日の生活でできる「リセット」。ひとつひとつは小さいけれど、「これができたら気分が上がるだろうな」というリセット術が99個、網羅されています。
「はじめに」にもありますが、自律神経はささいなことで乱れてしまうらしいです。そうするとすぐに悪い流れが始まってしまいます。『人の体は「流れに乗る」のは得意だが「流れを変える」のは苦手』(著者)なので、乱れてしまった『悪い流れを断ち切り、いい流れに変える』のがこの本のいう「リセット」です。
そのひとつひとつは本当に小さなリセット術です。わたしが今気になっているのは、
● 帰宅したら着替える前にどこか一カ所片付ける
● 落ち込んでいるときほど『無駄な(何もしない)時間』を過ごさない
●「前の役割」にしがみつかない
の3つ。
どれも「これができたらすっきりして、気持ちが軽くなるだろうな」と、できたときの自分を意識して取り組めそうです。「すっきりする」ことがきっといい流れを呼んで自律神経を整えてくれるのでしょうね。
ほかにも気持ちが上がりそうなリセット術がたくさんあります。99個もあるのだから、自分が気にしていることに対する処方箋がひとつふたつは必ずあるはず。そのときの自分にできそうなものをいくつか選んで、ちょっとずつ「いいさざ波」を起こしていけば、人生の大きなリセットもいい流れに乗った状態で、怖がらないでできる、そんな希望が持てそうな本です。
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