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留学に行くことは目的か手段か

どうも。

ひろとです。


 10月になりました。日本はまだ暑いと聞いています。こちらは今週から急に冷え込みました。冬が恐ろしい...

 さて、今日は僕がなぜ留学しようと思ったかを共有しようと思います。ありきたりなテーマですが、できるだけ正直にすべてお話します。この記事が留学するか悩んでいる人をはじめ一人でも多くの方の助けになれればと思います。

もくじ
1. 海外志向になったきっかけ
2. 留学を決断した理由
3. なぜOSUにしたか
4. 留学に行くことは目的か手段か
5. 終わりに

1. 海外志向になったきっかけ

 これまでの記事でも少し触れましたが、まず僕のバックグラウンド少しだけ話します。「そんなの興味ねぇ!!!」なんて言わないでください。笑 
そもそもなぜ海外に興味をもったのかは、中学時代にまで遡らないといけないので、少しだけお付き合いいただけると幸いです...

 僕は、いわゆる純ジャパです。両親ともに海外で仕事をしていたような家庭ではなく、ごく普通の家庭で育ちました。強いていうとすれば、商社で働いていた僕の祖父が海外赴任などを経験したそうですが、僕が小学校に入る前に亡くなってしまったので、親からその話を聞いた程度でしたし、その事実を知ったのも高校生くらいでした。
とにかく海外や英語に興味を持つきっかけは特にありませんでした。

 そんな僕が英語学習に興味を持ち始めたのは、中学時代。というのも、単純に英語の定期テストで良い点を取っていただけで、勝手に英語が得意と思い込んでいたのもあります。しかし、一番大きなきっかけは、通っていた塾の先生との出会いです。

 その先生はもともと国際機関で働かれていて、英語が流暢なのはもちろん、フランス語やイタリア語など他の言語も日常会話程度なら話せるような方でした。当時は私立大学の非常勤講師をされながら、塾の講師もされていました。先生は授業のことだけでなく、ご自身の経験や表には出ないような国際情勢の舞台裏を教えてくれました。時には、その話で授業が終わったことがあるくらいです。笑
 話を聞いているうちにその先生のキャリアに憧れ、自分もこの先生のように多言語を操り国際機関で働きたいと思い始めました。これが僕が海外志向になったきっかけです。

2. 留学を決断した理由

 そのような背景で、大学では国際関係系の学部を志望し合格しました。そして、中学から憧れた国際機関で働くという夢を達成するため、当初はフランス語圏に留学しようと思っていました。
 ただ、大学1年目に僕は遊んでしまいました。大学の自由な雰囲気に大いにのまれ、あっさり夢を見失っていました。よくないですね。夢を叶える覚悟が足りていませんでした。

 ただ、とにかくなんでもいいから留学をしたいという気持ちだけは僅かながら残っていました。というのも、所属している学科は、半数近くの学生が留学に行くような学科なので、留学が身近にあったことは間違いなく大きな理由だと思います。また個人的な話をすれば、「学生時代に留学しなかったら後悔しそう」と思ったから、ただそれだけです。
 しかし、ここで、留学に行くこと自体、「手段」から「目的」と捉え始めてしまったことは明らかです。これが後々自分を苦しめました。

3. なぜOSUに交換留学したか

 次に僕がなぜ"Ohio State University(OSU)"に"交換留学"したかについて話します。
 まず、正規留学ではなく、交換留学にした理由は、

1. コストがかからない
2. 周りも交換留学だから
3. 手続きが楽
4. 奨学金が取りやすい(結果的には全落ちしました)

くらいです。特に変わった理由はありません。一番大きな理由は金銭面での問題だと思います。交換留学のメリットは、ほぼそこかと...笑

 そして、数ある協定校の中でOSUを選択した理由は3つあります。
 1つ目は、英語がしゃべりたかったからです。大学に入って目標を失った自分は、ただただ英語喋れるようになりたいなと思い、英語圏の大学で絞りました。(ただ今となっては、ヨーロッパの非英語圏の国でもよかったのかなと思ったりします。)
 これを言うと、必ず「そんなん日本でもできるやん」って言われるのですが、僕はそこまで強い人間じゃないので、強制的に英語を使う環境に身を置くことに決めました。
 「語学研修でいいやん」っという声もありました。確かに語学だけを学ぶならこちらのほうが断然効率は良いと思います。でも個人的には現地で生活して生の英語に触れたり、海外の大学で授業を受けたり、現地で学生生活を送ってみたいという思いが強かったので、交換留学を選択しました。

 2つ目は、いろんな学部を持っていて一つの専攻の授業でも多種多様な授業を展開している大学だからです。交換留学先を決めなければならない時期に、僕はまだ自分の専門が決まっていませんでした。だから、できるだけ留学先を決めてからでも融通が利くように、いわゆる総合大学を中心に協定校を絞りました。3年次から留学しようと思うと、1年次から情報収集をしなければならないので、総合大学の方が選択しやすいのかなと思います。だから、協定校の大学のHP検索しまくって、授業のシラバスまでチェックしてリストを作ったりしていました。

 3つ目は、OSUが有名だからです。最新の世界大学ランキング(QS World University Rankings 2020)でも、世界101位、全米30位に位置する有名大学の1つです。当時の自分は、それくらいでしか自分の選択に優劣がつけられなかったことに加え、トビタテの奨学金で倍率の低い「世界トップレベル大学コース」に応募できることも見据えていたので、OSUに決めました。

 こんな感じです。お気づきかと思いますが、あまりにも理由が浅すぎました。交換留学先を決めたのは2年次春ですが、僕は自分の中でまだ留学に行くことが「手段」ではなく、「目的」になっていることにこの時点でも気付いていませんでした。正確に言えば、気付いていたかもしれませんが、語学検定等々の準備があり、時間的な余裕がなく後戻りできない時期に入ってしまっていました。

4. 留学に行くことは目的か手段か

 僕は、留学は「手段」として位置付けたほうがいいと思っています。英語が話したければ、世界中どこかしらにいけば英語なんて使えます。交換留学先の大学が世界で何位とか有名だとか正直どうでもいい。
 大切なのは、留学「」自分はどうなりたいのか、留学「」自分は何を学びたいのかだと思います。そのために、「日本の大学ではできないけど○○大学ではこれができる」、「日本ではできないけどこの国はこういう体験が日常的にできる」みたいなことがかなり重要で、留学先を選ぶヒントになると思っています。それがなければ、日本でも、日本の大学でもだいたいのことはできるはずです。わざわざ大金払って海外に留学に行く必要なんてないと思います。だから、留学に行くことは「手段」である必要があるのです。
 僕はこの留学にあたって3つほど奨学金に応募しましたが、すべて不採用になりました。例年、ほぼ確実に採用される奨学金でさえ落ちました。そのすべての理由は留学に行くことが「目的」になってしまって、それが書類にも面接時にも表れ、見抜かれたからだと思っています。
 奨学金云々はどうでもいいですが、これから留学したいなと思っている方には、ぜひここを意識することをおすすめします。そうすれば、留学もワクワクするし、将来につながる留学になると思います。

5. 終わりに

 留学を決めたころの自分が怠惰すぎて、読みごたえのない内容になってしまいました...。貴重な時間を取って読んでいただいた方、ごめんなさい。
 参考にならないかもしれませんが、「こんなやつでも留学してるんか、ははっ」と心のよりどころにしてもらい、反面教師として使ってもらえればと思います。笑
 僕が一番伝えたいことは、先述した留学の捉え方です。僕は大学に来た目的を途中で見失ってしまったがために、留学することが「目的」となってしまい、留学が決まってから、なんで留学に行くのかわからない時期もありました。自分のモチベーションにも影響が出ました。その時期がちょうど奨学金の選考時期と被り、すべて不採用になってしまいました。
 留学は1年次から早めに準備をしたほうがいいとよく言われますが、その準備は「自分が大学を通して何をやりたいか」、「将来どういう人間になりたいのか」ということも含めた準備を指しているようにも思います。留学は自分の夢や目標を叶える1つのステップに過ぎないと捉えられれば、留学はより良いものになると思います。

 ただ、3年次になってようやく自分の専門が決まったこともあり、OSUでしかできないことも見つけることができたので、最終的には僕自身もなんとか「手段」として捉えられるようになりました。
 そして、幸いにもこっちに来てから、OSUに来て良かったなと思うこともめちゃくちゃあります。
 1つ目は、世界でも有名な大学であるため、世界各地から優秀な学生が集まってきます。その人たちとコネクションが作れたことはここでしかできない収穫じゃないかなって思います。
 また、日本の国立大学の学費を納めるだけで、学費が高いアメリカの授業を受けたり、質の高い設備を利用できるというのもお得かなと思います。おそらく学費だけで比較すれば、4倍くらい違うはずです。
 また、これはOSUに行くと決めてからわかったことなのですが、OSUがあるコロンバス市は、自分の専攻である都市計画で有名で、ここで生活すること自体がかなり自分にとって収穫になっています。
 一番良かったなと思うのは、正規留学生の日本人や、正規の学生としての日本人、日本にルーツを持つ学生と会えたことです。世界にはめちゃくちゃすごい日本人いっぱいいるんやなって改めて思ったし、自分はまだまだだなと思い知らされます...。

 まあ紆余曲折ありましたが、今は楽しいし、終わったときに振り返って留学して良かったな、自分が目に見えて成長したなと思えれば、それでいいと思うので、今はとにかく自分自身の目標に向けてがむしゃらに頑張るだけかと!

少し長くなりましたが、今日はここらへんで!

それでは

ひろと


【第3回 学校では教えてくれない英語】

Gotcha         わかった!( I got you. の略)
Yikes       うわ!、うへ!
ya          you, your
Hang in there   頑張って!








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