「3つの選択肢」について、改めて考えてみた。

どうする、どうなる青年海外協力隊。

今回のテーマは「3つの選択肢」について。

3つの選択肢、それはつまり昨今のコロナウイルス禍により、帰国せざる得なかった現役協力隊員の今後について、JICAが与えた選択肢、

1.待機延長・・・10月まで、国内一時待機の状態を延長させる。

2.登録・・・コロナウイルス終息後に再派遣を待つ(3年を目途に)

3.辞退・・・任期終了(JICAとの契約終了)

について改めて考えた。


結論から言うと、3つの選択肢で何を選ぼうが、

「その人間の行きつく先は変わらない」

と考えている。

それは、2~3年というスパンの話ではなく、10年、20年という長期的な視点から考えた事だ。


自分自身の話をしたい。自分は3の辞退を選んだ。

選んだというより、そうせざる得なかった。

なぜか。

自分は民間からの現職参加者だった。(現職参加者は、必然的に2か3を選ぶことが規定になっている)

登録制度については、所属先の人事部にも話を持ち掛けてみた。ただ、その話は残念ながら却下された。自分はこれに関して、特に不平・不満はない。

民間企業に属する人間は、基本的に会社の営利を追求する事が第一だ。

それは、当然の事だと分かっていた。ただ、自分はJICAのスタッフの方とも話し合ってみて、「ダメもとで」登録制度の事を話してみた。

現実は甘くなかった。

「前例がない」それはそうだ。誰もこの事態を予測できなかったんだから。


とゆうわけで、自分の協力隊活動は終了。

話を選択肢の事に戻そう。

自分は、落胆していない。それは、理屈的に所属先が登録を却下したのは当然の事だし、特に今回の事で、どんな選択肢を選ぼうが、その人が人生で行きつく先は変わらないと思うからだ。

この先の世界情勢がどうなるか、勿論自分には分からない。

だけど、自分自身の事で断言できるとすれば、もしカンボジアに帰りたくなったら、その時はまた別の機会を見つけて渡航するし、また協力隊に参加したくなったら、その時は会社を辞めて協力隊を再度受験すればよいと思っている。そして、もし協力隊事業がなくなったら、それはまたその時の話だ。


今のところは目の前の仕事を充実させたいと思っているし、所属先(会社)の上司・同僚の人達の事が好きなので、それらの考えには至らない。


ただ、協力隊員の参加者の人達は、案外、皆同じことを想っているんじゃないかな。

「いつか、あの場所に還る」

だとしたら、選択肢の事であれこれ悩んだり、悔いたりするよりも、目の前にある事にフォーカスした方が良いに決まっている。


今、ここに至るまでには、必ず未来を知らない年月の積み重ねがあった。選択肢を決める事によって、歩む道のりは変わるかもしれない。だけど、各々が目指す頂は変わらない。

そして、どんな選択肢を選ぼうが、必ず、赴任先の同僚、同期隊員、先輩隊員と再会する日が来る。


焦る必要はない。

改めて、自分自身に言い聴かせている。

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