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DxO PureRaw2であの頃の澄んだ心を取り戻したい話

こんにちは、あなたのココロのスキマ♡ライカと写真でお埋めします、hirotographerです。

みなさんに青春時代はありましたか?
このクソ忙しい年度末にわざわざ「PureRaw」で検索してこのnoteに辿り着いたくらいのカメオタなので多分なかったですよね?え?あった?ふざけんなよ!こんちくしょう。

さて手を伸ばしてももう取り戻せないあの時間と日々少しずつぼんやり薄れゆく記憶。もし、それを鮮明に、生まれ変わったかのように再現する方法があるとしたら・・・

・・・汚れっちまった悲しみに今日もノイズの降りかかる・・・。

そんなあなたの心に寄り添い、支えてくれるソフトウェアがDxOからアップデートリリースされました。朗報ですね。

なお12月にセールでPureRawを買った後、数ヶ月でこのアップデート(有償:追加8500円)を知り、もはやピュアな心のままではいられなくなった私が血の涙を流しながら、自腹レビューをします。悲報でしたね

なお、セールでは5500円で今回のアップデートに8500円払っていますので、14000円となり、今から13900円出してPureRaw2を買った方が気にならないくらいの微妙さで安いという残酷さ。このもやもやのぶつけ先が見つかりません。

もやもやをぶつけたら、むしろこっちが砕け散りそうな岸壁 processed by PureRaw2

PureRaw2の使い方

さて、なんでそんな私が追金をしてまでPureRaw2を買ったのかというと、

「プラグイン」


これに尽きます。

なんと旧バージョンでは、

①Lightroomに取り込む前に全ファイルにPureRawを通す
もしくは
②一回Lightroomに取り込んでからセレクトを行い、対象のRawファイルをPureRaw読み込ませてから再度Lightroomに取り込む

というクソみたいな2つの手順しか存在していなかったのです。

①だと取り込むRawファイルのサイズがすべて3倍くらいになるのでHDDがいっぱいになって死にます
②の場合はとにかく面倒臭くて死にます

いずれも死あるのみです。


ところがPureRaw2ではプラグインができたのでセレクトしたものをLightroom上でポチッとPureRawに送って処理させ、シームレスにそのままLightroom上で編集を継続できるようになったのです!!

死に体だったPureRawへの有償バージョンアップは、まるで麻雀で負けが込んだ時の倍プッシュのような攻めの姿勢での追加投資でしたが、これでPureRawも確実に活用の機会が増え、見事「死にソフト」から一軍へと昇格です。

そうです。死ねば助かるんです(錯乱

さて、使い方ですが至ってシンプル。

Step1. Lightroomで写真を選択し、
ファイル>プラグインエクストラ>DxO PureRaw2プラグインで処理する

をクリック
Step2.ポップアップで出てくる表示に従い、撮影した機材の光学補正モジュールを適宜ダウンロード(既にダウンロード済みの場合は表示されない)
あえてD810のRawも流し込んでみました。古いRawにも対応しているようです。
Step3.ポップアップで出てくる表示に従い、以下の4項目を選択
基本は全部乗せ。ダメならやり直せばよいかな程度の項目数。


・・・という、たったこれだけ。

シンプル。


なぜならAI技術「DeepPRIME」を用いて、デモザイキング、ノイズ除去処理、光学欠陥補正を行なっているからです。知らんけど(本当に知らない)。

よくわからんけどどうやらこういうことらしい、の図。DxO HPより。

光学補正の項目も少ないので迷わなくてよいのが大変良い。
複数選択肢やパラメーターがあるとその選択で迷ってしまいますが、それがないというだけで幸せ。選択肢が多いことが必ずしも幸せなわけではないんです。
どうせ選択肢はその後のLightroomで山ほどあるのです。
知らなくていいことを知らなければ人はピュアでいられます。それを人はイノセンスと呼びます。

なお、1点注意としてはLightroomで非破壊編集した後のファイルにPureRaw2をかけても、仮想コピーして初期化してからPureRaw2をかけても結果は変わりません。つまり、オリジナルのRawファイルに対してPureRawの効果がかかったDNGファイルが作成される、という処理です。既にLightroomで調整をかけていたりプリセットを当てていた場合は、それらの設定をコピー&ペーストすればOK。

ファイルやレンズによるのですが、PureRawをかけた方が少し明るくなる場合があります。その際は個別に明るさ調整をお忘れなく。

さて、いろいろな撮影シーンでのPureRawの効果を見ていきましょう。

ナイトスケープの場合

PureRaw適用前
PureRaw適用後

この画像だけだとわかりづらいので、拡大してみます。

左がBefore 右がAfter。ノイズと白の抜け感の違いをみてほしい。

シャープネスはもちろんだが、ISO3200でも気にならないノイズの少なさと白の抜け感が気持ち良い。パッキリ・スッキリして明らかに印象が変わってます。
黒い支柱の後ろの壁のノイズの消え方はわかりやすいですね。
この感じであれば夜景なんかもめちゃめちゃ気持ち良く現像できそうです。

暗所の撮影の場合

DxO PureRAW2 は RAW ファイルからノイズを除去するため、ISO をさらに 2 段階上げることができます。
https://www.dxo.com/ja/dxo-pureraw/why-pureraw/#landscape

手ぶれ補正がなく、よく泣かされるライカユーザーにとってこのISO+2段というのはめちゃめちゃありがたい・・・

以下はD810で撮ったISO3200のデータです。SS1/25で15mmなのでギリギリの手ぶれ補正なしの手持ち撮影でした。これも拡大しないと分かりづらいのですが、

PureRaw適用前
PureRaw適用後

天井の梁の部分のノイズによるザラつきが大幅に軽減され、右下の装飾のディテールも大幅に復元されています。これはすごい!
ちなみに魚眼で撮ったのでレンズ歪み補正はあえてオフにしました。

ライカのシャッタースピードを落とすと手ぶれが怖いのですがこれからはよりシンプルにISOを上げる(6400くらいまではいけそう)という選択肢がとれそうです。たった8500円で「ライカ」の2段手ぶれ補正を手に入れたと考えるとなんだかお得な気がしてきました。
あり得ないことですが、もしライカ純正の手振れ補正が別売りで存在していたら・・・正直、値段は想像したくありません。

ポートレート撮影の場合

もちろん、このPureRawは風景とか夜景とかだけじゃなく、ポートレートにも有効です。

PureRaw適用前
PureRaw適用後

1点だけ気になるのは周辺減光の処理がちょっときついかな・・・というところだ。適用後の右側がわかりやすいが円環上に白い線が浮き出ています。

ただ、シャープネスがあがることによって出てくる立体感がなかなかどうして素晴らしい・・・。別のカットですが、肌の光沢も少し強調されるのでメリハリも出る印象。

まつげのシャープさと髪の毛の立体感に注目。
衣服の刺繍にも立体感が・・・

オールドレンズの場合

オールドレンズの方が違いがわかりやすくなるだろうということで周八枚でも試してみます。これはかなり差が出ます。

PureRaw適用前


PureRaw適用後


背景との分離も強まり、肌の質感もメリハリが出た感じ。

少しモヤッとした軟調な写りから大幅にキリッとなっているのがわかると思います。再度適用前後を比べてもらえると全体の中でも被写体が浮き出るような印象です。

なお、PureRawの少ない選択項目に「全体レンズシャープネス」というものがあります。

以下オン・オフ2パターン並べてみましたが、おそらくポートレートの場合はオフでもよさそうです。ぱっと見でわからないレベルの差ですが、オフでも十分にシャープです。


まとめ:果たしてピュアなあの頃に戻れるのか?


というわけでPureRaw2は

・Plug-in利用が可能になり、ワークフロー大幅改善!
・AIがやってくれるので迷わないシンプル操作!
・シャープネス向上で立体感・抜け感を獲得!
・ノイズも綺麗に処理して2段分!
・オールドレンズでも現代レンズのような切れ味に!

というソフトウェアでした。
よかったら30日間のデモ版もあるのでよかったら試してみてください。

PureRawでみなさんもあの頃の澄んだ瞳を取り戻し、その澱みない眼差しで・・・


こちら↓でも見つめやがれください。


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