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質問:“前澤さんの一億円キャンペーンについてどう思いますか?”

今回のキャンペーンに関しての江端の感想は以下のようなものに集約されます。1) 話題性や効果において絶大で特に効果においては称賛に値する。 2) 景品表示法を熟知した上で入念に設計されたキャンペーンである。 3) このキャンペーンをスタートさせる前に一連の準備などがあったと推察される。

話題性や効果において絶大で効果において称賛に値する。
 まだ見ていない方は徳力基彦氏のYahoo!ニュース個人のエントリーを参照いただきたい。https://bit.ly/2CmxZMc 前澤氏1億円バラマキ企画が示す、「広告」から考える時代の終わり

  徳力氏も指摘するように今回の前澤氏の施策はユーザーに直接告知をする為にかかる獲得コストを大幅に削減することに成功したのであるといえよう。フォロワーの獲得コストは賞金だけ考えると1億円/おおよそ500万フォロワー = 20円/フォロワーと相場よりかなり安い。
 また、タイムリーに前代未聞のキャンペーンそ実施したことにより、2019年の正月を語るときに思い出す「記憶に残る」ものとなっただけではなくリツイート数の世界記録達成、フォロワー数日本3位に躍進など「記録にも残る」施策となったのである。これはマーケッターとしてキャンペーンを実施したとするなら大成功!称賛に値すると考えます。

 しかしこのキャンペーンは本当に前澤氏個人のものとして捉えていいのか?裏ではどのような仕組みになっているのかあれこれ推測してみた。それを2) 景品表示法を熟知した上で入念に設計されたキャンペーンである と 3) このキャンペーンをスタートさせる前に一連の準備などがあったと推察されることである で検証してゆきたい。

2) 景品表示法を熟知した上で入念に設計されたキャンペーンである。
今回のキャンペーンはオープン懸賞で景品規制は適用されない
景品表示法においてキャンペーンはいくつかに分類されます。今回のものは「景品規制が適用されないオープン懸賞として構成されています。

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