絶版本を「復刻」しました
最初に商業出版をしたのは、2006年でした。当時はサラリーマンだったため、就業規則などを気にしてペンネームで執筆しました。出版の経緯を下にご紹介したいと思いますが、割と早く初版は売り切れたようですが、対象を銀行や証券会社の新人で、窓口で投資信託や個人年金保険を売っている人としたため「マーケットが小さい」として、増刷に至りませんでした。
しかし、一部金融機関の方々、あるいは投資信託委託会社や保険会社で販売担当をされたいる人たちからは、かなり熱い支持をいただき、まとめ買いをしてもらったりしていました。また、対象が金融機関職員向けのようなタイトルにはしていますが、内容的にはどんな業種のセールスにも通じる話なので、いつか復刻できたらと思っているうちに…出版から16年も経ってしまいました。
読み返してみましたが、そう変更することもなしと判断したので、今や自分で出版できる手段として登場した電子出版で「復刻」することとしました。ご興味のある方は、ぜひご一読いただければ、お役に立てるのではないかと思います。
<以下引用>
この本、書いた経緯がなかなか面白いので、以下にご紹介しておきます。こんなこともあるのだと…
この本を書くきっかけになったのは、ある方の紹介でこう書房さんにおじゃましたことです。カレンダーをひっくり返してみると2005年の12月12日です。その時に応対頂いた〇〇副編集長に私が提案した企画書は、ビジネス英語に関するものでした。
企画の趣旨をつきつめて言えば、「ビジネス英語を身に付けるには、まず英語を使う目標を設定すること、それに向かって地道に訓練(勉強ではなく)することであり、上達の妙手はない」というものでした。〇〇さんは、即座に「そういう趣旨の本は、当社では出しません。うちは、『これをやれば一週間であなたも英語ぺらぺら』という実践ノウハウ本でないと」というお答えで、私はかなりがっかりしたことを覚えています。
「今日は無駄足だったか」と思いつつ、折角の機会なので自己紹介をして、どこで何をやってきて、どんな課題を持って今何をしているのかを説明しました。
その中で、1998年の投資信託の銀行窓販開始以来、銀行のセールス現場が変わったこと、その中でこれまで扱ってこなかった投資型商品を扱うようになった多くの銀行員がとまどいながらもそのセールスプロセスを受け入れていったこと、新たな戦力として銀行の入ってきた新人や中高年主婦層がいろいろ苦労しながら営業をこなしていること、今後もリテール強化戦略の中で多くの新人が入ってきて、同じ苦労をされるだろうなどをお話しました。
「その人たち向けの実践ノウハウブックっていうのがおもしろいんじゃないですかねぇ?」と突然〇〇さんの少し高めの声が部屋に響きました。すぐ続けて「企画書、書けます?」とのご質問。
このテーマで本を書くことを真剣に考えていなかった私は、生返事をしてその日は失礼したのです。
ところが、約2ヶ月経った2月10日、〇〇さんからのメール。「あの企画、私が社内で通しましたので、執筆お願いします」。
「おやっ、これはえらいことになった」というのが、最初の感想でした。でも、次の瞬間考えました。ビジネス英語関係の本でデビューしたいと思っていた私の目論見ははずれたものの、「どうしても本を出したい」という願いは〇〇さんの依頼をとにかくこなせば叶うんだと思いました。その結果できたのが、この本です。
<引用以上>復刻本を下にご紹介しておきます。Amazon Unlimitedメンバーの方は、追加コストなしで全ページ読んでいただけます。