ドイツサッカー留学でかかる費用は合計何円?留学会社9社の比較表も!
僕が現在留学しているドイツは、自国リーグである「ブンデスリーガ」での日本人選手の活躍や、他国と比べ外国人にやさしい外国人枠のルール、そしてサッカー環境の良さなども相まって、「サッカー留学」をしにくる日本人選手が爆発的に増えています。
そこで、多くのアマチュア選手が出国前に気になるのは、
「結局ドイツでサッカー留学をしたら、費用は何にどれぐらいかかるの?」
というところだと思います。
今回は実際にアマチュアサッカー選手として5年間ドイツでプレーしている私が、
「サッカー留学をフランクフルトでおこなったら、必要な費用は何円なのか?」 を、具体的な数字を交えてお伝えします。
期間の長さによってお金のかかり方は変わってくると思いますので、
「1か月程度の短期留学(ドイツサッカーの体験が目的)」
「1年以上の長期留学(ドイツでチームに入ってシーズンを戦うことが目的)」
の2パターンの留学費用について考えました。
さらに、最後には、留学会社9社のコンサルティング料と内容についてまとめてみましたので、参考になればと思います。
※日本円に関しては、「1€=123.89円」として計算、小数点以下切り上げ
※見出し内の金額は「1か月程度の短期留学」の金額になっています
1ヶ月の短期留学にかかる費用 約291,829円
初月にいくらかかるのかを表にしましたので、まずはご覧ください。
これらの金額には留学会社のコンサルティング料が入っていないため、もし留学会社を利用してドイツに来られる場合はこの金額にコンサルティング料が加わります。(コンサルティング料の中には家賃などが含まれている場合がありますので要注意)
さらに、食費、住む家、利用する航空会社などによっても金額は大きく変わります。
どのようにしてこの金額を計算したのかひとつひとつお見せしますので、これを参考に自分ならいくらかかるのか、予想を立てていただければと思います。
保険料 約4,770円
ドイツへ来る際、必ず忘れてはならないのが保険の加入です。
初めての海外であれば様々なリスクがついてまわりますし、ましてやサッカーするのであれば怪我をするリスクも一般人とは比べ物になりません。
もし大きなけがをして、ドイツで手術を受けなければならないとなると、平気で数百万円のお金がかかることもあります。
安心してサッカーに集中できる環境を作るためにも、保険への加入は絶対に必要です。
今回はドイツの旅行保険の中でも、
・CareConcept
・Stepin
・Dr.Walter
の3社の保障内容と保険料を比較して考えました。
保障内容とは、ワーキングホリデービザ(ワーホリ)の取得が可能かどうかで考えました。
ワーホリの取得が可能かどうかの基準とは、ドイツ大使館のホームページによると、
ドイツでの全滞在期間有効な旅行者用医療保険(歯科の治療にも適用され、女性の場合は妊娠時にも適用される保険に加入していることを証明するものを提示してください。)
および旅行賠償責任保険
となっており、
①歯科治療にも適用される。
②女性であれば妊娠時にも適用される。
③賠償責任保険への加入
の3つがポイントとなっています。
今回はこの基準を満たす中で、一番保険料が安くで済む「Dr.Walter/provisit」を選びました。
保障内容もしっかりしていて、Pfadfinder24からの申し込みで、90日間無料で日本語のサポートを受けられるようなので、このあたりも安心できるポイントです。
しかし、入国前もしくは入国後1か月以内に申し込まなければ保険料が上がってしまいますので注意が必要です。
また、一般的な保険と同じように待期期間と呼ばれる加入後一定期間は保険金の支払いがない期間がありますので、ドイツへ出国する前に加入手続きを済ませておくことを強くおすすめします。
飛行機のチケット(東京-フランクフルト 往復) 約127,020円
成田-フランクフルト(Google検索)
調べている現在(2020年10月14日)では、コロナウィルスの影響が世界全体にまだ続いているとは言え、コロナ前と大差ない金額ですので、これが一般的な相場だと考えて差し支えないと思います。
時期や他の航空会社を利用すること、早期の予約などでもう少し割安にすることもできますが、今回は検索日(10月14日)の9日後の10月23日で、日本の航空会社で安心感もあり、直行便であるJALを選択します。
もし長期留学をお考えの方で、今後ドイツに何年も住みたいとお考えの方であれば、1度目の渡独の際は片道券で、その後ドイツからの往復券を買うことをおすすめします。
フランクフルト-成田(Google検索)
このようにフランクフルトからの往復の方が、だいぶお得に購入することができます。
語学学校費 約27,256円/月
日本人の海外サッカー留学において、一番の壁となるといっても過言ではないのが語学の壁です。
サッカーをしている人ならわかると思いますが、コミュニケーションが取れないということはサッカーにおいて大きなハンデになります。
味方へ指示を出すこともできなければ監督に何を言われているのかもわからず、プレーに支障が出ることは簡単に想像できると思います。
短期の留学生で、
「一度ドイツのサッカーを体験してみたい」
程度であれば、語学力を必要とはしません(語学力があるに越したことはありません)が、
「長期留学でどこかのチームに入ってプレーする!」
とお考えなのであれば、語学学校で素早く正しいドイツ語を学ぶことをお勧めします。
今回はフランクフルトでも有名な語学学校である、
・Goethe Institut
・Volkshochschule
・SprachCaffe
の3校を比較して考えましたが、値段の安さとクオリティを兼ね備える「Volkshochschule」を選びました。
「Volkshochschule」は、公立の教育機関で、ドイツ語以外にもさまざまな生涯教育(ヨガやITも)を提供しています。
そのため、授業料の安さとは裏腹に先生の質はほかのプライベートスクールと比べて整っています。
また、短期留学に関しては、「ドイツサッカーの体験を目的」にすると仮定していますので、語学学校へ行く意味が薄いと考え、今回は費用に加算していません。
ドイツでの生活費 約160,042円
「家賃などの住居関連」「食費」「移動費」を合わせて生活費としました。
これらの金額は個人差も大きく、具体的な数字としては出しにくい部分ですが、どのようにして考えたのかをひとつひとつ紹介しますので、参考にしていただければと思います。
「家賃などの住居関連(短期留学) - 約99,112円」
短期留学を個人でするとなるとネックになる部分だと思います。
友達の家などに泊まることができれば大幅に値段を下げることはできますが、それができなければホテルかホステルなどを利用するしかなくなります。
また、Airbnbは安くてクオリティも悪くないところが多いですが、短期留学生の多くが語学の面に不安があると思いますので、ここでは安いホテルを利用することを想定して800€としました。
先述した通り、友達の家に泊まる、Airbnbを利用するなどによって半額以下に下げることもできる部分ですので、参考程度に考えていただければと思います。
「家賃などの住居関連(長期留学) - 家賃 約55,750円/月+敷金 約111,501円」
フランクフルトの家賃は世界で19番目に高いらしいです。(ソース:BUSINESS INSIDER)
爆高ですが、このサイトによると東京は世界で10番目に高い都市らしいので日本人の私たちなら何も恐れることはありません。
多くのサイトで書かれているのは、ワンルームの部屋を借りるのに450€~600€程度かかるというものですが、私もまったく同じような感覚を持っています。
物件探しの激戦区でもあるフランクフルトでは、いい物件であれば目を疑うほどの数の内見者がいたりと、供給よりも需要が多い状態です。
そのため、外国人で語学力も仕事もなければなかなか契約することはできません。
とは言いつつも、フランクフルトでも少し外れればもう少し値段を抑えつつ競争率が低いところも選べますし、WG(シェアハウス)であれば300€台で部屋を借りることもできます。(同居人と別の問題が発生する可能性もありますが)
ですので、ここでは家賃を450€と考え計算することにしました。
そして、大体の物件では家賃の2~3ヶ月分の敷金(もちろん何もなければ退去時に返却されます)が必要になりますので2ヶ月とし、900€の敷金がかかると考えることにしました。
「食費 - 約49,556円/月」
食費も個人差が大きい部分になります。
ドイツはスーパーで売られている食材の値段が日本と比べて安いので、自炊をすることで食費を安くすることができます。
「合挽肉500g/2.7€(約335円)」
「玉ねぎ1kg/0.88€(約110円)」
「パスタ500g/0.49€(約61円)」
このような価格が据え置き価格です。
気合いを入れて自炊をすれば1ヶ月150€程度(約18,584円)程度で済ませることもできますし、努力次第ではもっと安く済ませることもできます。
さらに、ドイツには「ケバブ」というコスパの鬼もいますので、外食をするにしても食費を抑える努力はしやすいと思います。
ただサッカーで上を目指すのであれば、食事は非常に重要な部分となりますので、自炊をがんばるとしても250€(約30,973円)程度を予想しておいたほうが良いと考えました。
しかし、短期留学でホテルに宿泊するとなればそうはいかず、外食がほとんどになってしまうと思います。
そのため、どんなにがんばって節約をしたとしても400€(約49,556円)程度はかかってしまうと思います。
「移動費 - 約11,374円/月」
フランクフルトは公共交通機関が整っており、路面電車や地下鉄も通っているので、車がなくても非常に暮らしやすいです。
チケットのシステムが日本と違い、改札がないので初めはすこし戸惑いますが、すぐに慣れてしまいます。
違いを簡単に説明すると、
・改札がない
・改札がない代わりに電車の中にチケットを確認しに来る人がいる
・チケット買ってないのがばれたら60€の罰金
・チケットは日本みたいに○○駅から△△駅までみたいな区間制ではなくエリアごと
・定期券のエリア内であれば電車バス地下鉄どれでもどこへでもどんな行き方でもok(例外あり)
とこんな感じです。
フランクフルト市内だけでの移動なら「Monatskarte/一ヶ月定期券 - 91,8€」がお得です。
また、朝の9時以降から有効な「9-Uhr-Monatskarte」であれば73,4€まで抑えることができるため、9時以降にしか公共交通機関を利用しない人はそちらのほうがお得に定期を購入することができます。
留学会社9社の比較表
ここから下にドイツでサッカー留学のコンサルティング事業を行なっている会社9社の簡単な比較表をご用意しました。
インターネットで調べた結果をまとめていますので、誤りがある可能性があります。
また、今回はフランクフルトでの留学を検討しましたが、比較表の中にはフランクフルトでは事業展開していない会社もあるため、気になった会社があれば、9社のURLを貼り付けておきますので、各社のホームページから必ず詳細確認や資料請求を行ってください。
ユーロプラスインターナショナル
WORLD FOOTBALL CONNECTION
Soccer Life
B-WAVE Promotion
Improve Agency
Inbambs
アズウィック
SPORTS PARTNERS
留学ワールド
まとめ
ドイツでサッカー留学ををするのに30万円近くの費用を払うのは高いと感じる人も多いかもしれません。
しかし、食費や家賃など日本で節約するのと同じように出費を抑えることもできます。
さらに、ここまでの比較の中には航空券の費用も入っており、最安値を探したわけではないので、ここも費用を抑えるためのポイントになると思います。
これよりもはるかに安い費用で留学を成功させている人もいますし、僕自身もこれよりも安い費用で留学することができています。
そういったノウハウなどもこれからお伝えすることができればと思っています。
ご質問等がございましたら、コメント欄でしていただければと思います。
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