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「14」継承されるものが創る新たな時代を噛みしめて

2022年1月15日。2022シーズン新体制発表が行われ、同時に背番号が発表になった。


2021シーズンは空番号となっていた背番号14番。長く在籍しフロンターレ一筋だった中村憲剛が2020年引退するまでつけていた。一年を経て2022シーズン、満を辞して新たに脇坂泰斗が14番をつけることになった。



14番 中村憲剛

小学生の頃から14番の姿を観て憧れを抱き、その姿を見て成長し何年も追いかけてきた。小中学生で2000円で買えたシーズンチケットを握りしめ、ホームゲームを欠かすことなく足繁く通った。高校生になりいける試合数は減ったがいつも姿を観ていた。その年数は人生の半分以上の時間。あの時は小学生だったが今は大学四年生になり春から社会人になる。

ユニフォームやタオルマフラーなどのグッズ。決まっていつも14番を買っていた。

一部のグッズを出して並べたら14番だらけ。


タイトルをあと一歩のところで何度も逃し悔しさを一緒に味わった。そして初優勝の時の姿に涙し、その後毎年のようにタイトルが取れるようになったこと。そして引退発表。たくさんある思い出は時に走馬灯のようにやってきて鮮明に時を刻んでいる。


フロンターレの所属した選手の中にも中村憲剛「14番」を観て育った選手は多い。私はサッカーをやることはなかったが、言動や行動に動かされることが多かった。特に印象に残っているのは引退セレモニーでの言葉。

「自分にベクトルを向けろ」

他人と比べることや卑下などをすることで自分を正当化しがちだが、解決をするのは自分自身。
そのことをわかっていてもなかなか意識するには難しかったりする。この言葉はどんな事柄にも当てはまることで、常に心に刻み歩み続けている。

サッカーに関係せずとも多くの人生が14番を観て人生が変わったといっても過言ではないだろう。


新14番 脇坂泰斗

デビューから逞しさへ

2018年にフロンターレにプロとして戻ってきた脇坂泰斗。

しかしルーキーイヤーはほとんど出番がなかったうえ出場機会があった試合でも高いパフォーマンスは出せていなかったような印象が残っている。印象にあるのはプロ初スタメンだった2018年天皇杯ソニー仙台戦。2点差を後半で逆転した試合だったが、脇坂は前半38分で交代を告げられていた。

このパフォーマンスを見て正直なところ憲剛の後継者として14番を背負うのは難しいのではないか、、、と当時は考えていた。

しかし翌年2019シーズンに入り出場機会も増え逞しく成長。2020、2021シーズンはレギュラーに定着しチームに欠かせない存在となっていった。

14番への覚悟と展望


フロンターレでプレーした脇坂と多くの同世代の選手が海外へと旅立って活躍を見せている。三好康児、板倉滉、三笘薫、田中碧、旗手怜央。
海外からのオファーもあったかもしれないし、その選択肢もあったはずだ。


そんな中偉大な先輩がつけていた番号14番を背負いフロンターレでプレーする選択と覚悟を見せてくれたことはとても嬉しかった。

ただフロンターレの14番=中村憲剛ではない。2022年1月16日のDAZN「やべっちスタジアム」内でこのようの述べていた。

中村憲剛「別に14番は中村憲剛じゃないですから、脇坂の14番なので。これからそうしていってほしいですね」

DAZN「やべっちスタジアム#55」

 フロンターレの14番といえば中村憲剛。ほとんどの人がそう思い浮かべると思う。それが少しでも14番は脇坂となってくれると嬉しい。いや近い将来そうなっているはずだ。そして決して中村憲剛の真似をして背中を追いかけていくのではなく、脇坂自身のやり方でのびのびやってくれればいい。もうやってるけど(お節介発言)
14番は新たな時代に進み変わっていく。新鮮さ、期待と寂しさが混在している。

しかし変わらないことは14番の姿を追いかけることだ。私は幼少期に中村憲剛の14番に憧れ成長し大人になった。サッカーをやることはなかったが彼に多くのことを影響された。この出会いがなければ今の自分はない。

脇坂も良くも悪くも注目が集まり、いい時もあれば時に苦杯を舐めることもあるだろう。どんなことがあっても私はそれについていくし、多分ほとんどのファン方も同じはず。


また中村憲剛に憧れフロンターレに入団した選手たち。これが数年経ち脇坂に憧れフロンターレに入ってくる選手もいるはずだ。そしてその中から新たな14番を背負う選手が出てくるかもしれない。そうして時代は続いていく。

新たな時代の幕開けを楽しみに今後のフロンターレと脇坂を応援していきたい。あとユニフォーム買わなきゃなね(サマーユニフォームで14番買います。)

早く14番見たい。

 

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