エッセイ アメリカ警察のボディカメラ映像 雑感 2024年5月7日

最も普及している動画サイトのユーチューブでさえ警察と容疑者のリアルな銃撃戦がアップされている。他のサイトならもっとリアルだろう。
当たり前だけれど、その迫力は映画顔負けである。

アメリカでは、警官のボディカメラ装着は、義務化されている州から自治体の判断に任されている州まで幅がある。例えばカリフォルニア州は義務化されている州なので、出動後、すべての行動が記録されているだろう。そのなかに容疑者との銃撃戦がある。

ボディカメラは胸の前に装着する。なので警官が構えた銃の動きや、息の乱れまでもビビドに記録されている。容疑者を追いかけると、荒い息と、左右の手の振り、装備具が触れ合う金属音、画面の揺れまでもが臨場感を上げる。

繰り返すが、映画顔負けである。

本当に撃ち合ったら、人はこんな動きをするのか、こんなふうに身を隠して、こんなふうに危険を冒して障害物から顔を出して相手を伺うのか、と新しい発見がある。被弾した時の反応も興味深い。

銃撃戦が始まったとたん、たちまち息が荒くなる。アドレナリンが大量放出されているのだ。抵抗する相手を制圧するときも、大した運動はしていないのに、100メートルを走った後のように息が荒くなる。
銃撃戦では殺される可能性があるから、アドレナリンの大量放出は分かるが、圧倒的優位にある状態での、抵抗者の制圧でも、脳内では同じことが起こっているのだ。

 仕事仲間は、非常に強い仲間意識を持つだろう。白人も、黒人も、ラティーノも関係ないだろう。羨ましく思う。

戦場で接近戦をするのではなく、日常生活の中で接近戦を経験させられるのは、精神的に非常なストレスになるだろう。銃撃戦時に日常生活の感覚が混入してくるだろうし、日常生活の中に、銃撃戦時の精神状態が甦ってくるだろう。
メンタルの調子を崩さないほうが不思議だ。

アメリカのボディカメラ映像の公開は、他国の警察の取り締まり方法に影響を与え、かつ映画の銃撃戦の描写にも影響を与えるだろう。
リアルの銃撃戦を見てしまうと、映画の銃撃戦はあまりにも不自然である。何よりも主人公が落ち着きすぎている。

ユーチューブでこの種の動画を検索するなら、「police」「 camera」あたりを入れるといろいろヒットする。

もう少し2階の話がしたかったが、今日はそこまで至れなかった。


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