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組織拡大による成長鈍化を受け入れないUbie Discoveryでやっていること

事業速度と組織拡大の両立のために

こんにちは。Ubie株式会社 Ubie Discoveryのhiro(髙津)です。
事業開発をしたり、組織開発をしたりしています。

早いもので、Ubie入社から約2年が立ち、幸いなことに、あの頃夢想していた事業の展望がより鮮明に見えて来るとともに、共に働く仲間もどんどん増えてきました。
2023年1月現在、従業員数は230名を超え、生活者様向けの症状検索エンジン「ユビー」は2020年リリース以降約3年で月間700万人を超える方にご利用頂けるようになってきています。

一方で、成長する組織・会社として弊社も例外ではなく、加速度的に増加した情報を整流化し精度高く意思決定をすることと、早く事業を前に進めることのトレードオフについて社内で議論されるようになってきました。
「昔の小さかった頃は良かったね、仕方ないね」、と諦めることなく、最速で成長していきたいというのは、特にスタートアップにおいては普遍的な悩みかなと思います。
同じ悩みを抱えられている方の参考になれば幸いです。

弊社協同代表の久保は、よくアンチパターンとして「リンゲルマン効果(社会的手抜き)」を例に出して、我々を煽ります。
昨年末に作った弊社の新しいバリューに込めた想いを見て頂ければ、その一端を感じて頂けるかと思います。

組織の大きさによりスピードが遅くなることを懸念したものです。一度スピードを落とした組織の意思決定を早めることは非常に難しいです。そのため、多くの企業がスピードを保つためのバリューを設定しています

グロースステージでのバリュー言語化  スタートアップの成長で失われるもの

本日はUbie Discoveryの中で、どういった行動が奨励され、成長と速度を両立しようとしているか、ご紹介できればと思います。

権限移譲の徹底とサイロ化の破壊

成長速度を鈍化させるものは多種多様に渡るとは思いますが、今の弊社の事業フェーズだと、事業成長による意思決定の多様化に対して、その決定権(権限)の多様化が追いついていないと、容易に事業成長は鈍化すると捉えています。

その上で、ここでもトレードオフですが、権限移譲が進んだとしても、サイロ化が進みボトムアップな意見が出にくくなっていくと、それもまた成長鈍化に繋がります。

実際に我々も、上記のバランスがまだまだ完璧だとは言い難く、全員でその心を守るべく奮闘しております。

その奮闘の中で、

  • 意思決定の多様化に対しては、ホラクラシーという仕組と権限移譲

  • サイロ化に対しては、”コトに向かう率直コミュニケーション(プロレス)”

を推進することで日々成長と速度を両立すべく組織開発を進めています。

権限の一極集中を防ぐために

Ubie Discoveryでは、組織運営のフレームワークとして、Holacracyを活用しています。こちらのフレームワークは、組織内の役割をロールを通じて明瞭化し、共通認識を創ることで、暗黙の期待による責務・業務を最小化するものです。
導入以降、こちらのフレームワークを使い、役割と責務を権限移譲することで、一定の秩序と権限の分散を進めてきました。

フレームワークをただ使うだけでなく、権限移譲の効用を最大最速化するために社内では権限移譲のプロセスも言語化したりしています。

移譲プロセスの一部を抜粋
組織の構造上、移譲は頻繁に起こるので言語化しています

代表である阿部と久保も、極端に権限移譲をしていきたい2人で、お互いに得意領域を任せあって来た2人の考え方も、組織に反映されていると感じます。

具体的に言うと、Ubie Discoveryでは事業目標としてOKRを運用していますが、四半期ごとのOKR策定、期中の変更も、代表から移譲されています。

他にも、新規事業の企画、アサイン、クローズについても、権限移譲がなされ、Holacracyの憲法の基で役割を明瞭化し、推進しています。
実際に、こちらの患者さんが気になる内容をQ&A形式でご紹介するユビー 病気のQ&Aについても2021年にUbie Discoveryの1チームで起案され、順調にグロースしてきています。

サイロを回避するために

権限移譲が進むと、仕事は細分化され、効率化されていきます。
その責務の中で各人がOwnershipを持ってコトを推進することで一定の速度は維持されます。

一方で、移譲が行き過ぎると、各メンバーが全社への関心を持ち辛く、全社最適かつ最速の意思決定を成すことが難しくなってきます。
それを回避するために、なにやら前述のものと矛盾はしそうですが、他領域への意見、徹底的にコトに向かう議論が推奨されています。
そしてその率直なやり取りを公開することで、組織全体として学習が進み、全員が同じ星を見ることができるようになると信じています。Ubieではそれを”プロレス”と表現しています。

組織全体にシェアされている比較表
組織的な学びを重視しています

当然互いの領域にはリスペクトを持っているのは前提で、全社として最速で前に進むために、遠慮は阻害要因になることが多いです。

コトに向かい、率直に議論を重ね、互いの領域の情報差分を、時折徹底的に埋めることで、自領域に閉じないアイディアを生み、サイロによるコンフリクトを防ぎ、最速で事業を進めようとしています。
(単純に人が本気で議論をしているのを見るのはエンタメとしても面白い、というカルチャーでもあります)

プロレス、しませんか?We are Hiring.

手前味噌ながら、弊社の掲げるミッション/ビジョンは壮大で、簡単に実現できるものではないと思っています。
だからこそ、時には全力で殴りあい(勿論物理的にではないです)、相互理解を深め、一緒に走れる仲間がもっと必要です。

社内Slackに#random-proresuがあります
ゴングのスタンプが押されるとここに飛びます

この文化を面白おかしく、一方で至極真面目に捉えられる方々と、もっと事業を大きくしたいと思っています。

Ubie Discoveryでは、全職種にて積極採用中です。
「テクノロジーで人々を適切な医療に案内する」というこれまでの医療体験を大きく変える壮大なミッション、ぜひ一緒にやってみませんか?

Ubie Discovery (プロダクト開発・事業開発組織)

  • 医師(ドメインエキスパート)

  • QA エンジニア

  • 基盤開発エンジニア

  • SRE (Site Reliability Engineer)

  • ソフトウェアエンジニア (デリバリー&サクセス)

  • プロダクト開発エンジニア

  • プロダクトデザイナー(UX/UI, Japan)

  • メディカルコンテンツディレクター

  • 事業開発オペレーション

  • プロダクトオペレーション

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