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【エッセイ】夜明け前が1番暗い

はじめまして。Hiroと申します。
自ら体験したことをエッセイとして、
記録しています。

今日は、明るい転機の前には、
辛く苦しい時期があるというお話です。

私ごとではありますが、50歳にして、
転職を決意し、高卒で働きはじめた会社を、
辞めることになりました。

昨年、2023年に勤めていた会社が、
ある部門から撤退することが決まり、
大規模な人員削減が行われた。

幸か不幸か、削減の際は、
上司に「残ってほしい」と言われ、
首切りは逃れたのですが‥

事業撤退の後始末を、
残されたメンバーで対応することになった。

365日、1日の休みもなく、
三交代制で24h体制で働き、
朝も、昼も、夜も、夜中も、
常にメンバーから連絡が入る日々。

とにかく必死でがんばって、
ついに、心身共におかしくなりました。

いわゆる鬱という状態になり、
とんでもない物忘れをくりかえし、
ミスがミスを呼び、日々怒られ、
ついに、何もできなくなりました。

それでも、交代する要員はおらず、
とにかく、朝起きて現場に行き、
怒られながらも、目の前ことをこなす、
ゾンビのような生活が続きました。

そんな生活が約一年間続き、
ようやく仕事にも目処がつきました。

そして、昨年11/11に三交代制が解除され、
ようやく他のメンバーに引き継ぎました。

その後、逃げだすように転職先を探し、
運良く声をかけてくれた会社があり、
面接したら、あっけなく採用されました。

なんてことはない。

地獄のような一年を乗り越えたら、
このあと、どんな地獄がきても、
「あの時よりマシ」と思える自信がついた。

退職が決まり、転職先が決まり、
住む場所も、大阪から滋賀に引越す。

この際、思いっきり断捨離しようと思い、
本棚を整理していたら、ある本が目についた。

「骨を彩る」〜彩瀬まる〜

喪失から復帰に至る物語を描いた作品
今の自分の境遇に重なり思わず涙した。


本棚のハガキを整理していたら、
昔描いた絵ハガキが出てきた。

日付を見ると2014/11/22になっている。

もう、10年近く前かぁ‥

時が経つのはあっと言う前にだな。

イチョウ

『イチョウ奇跡の2億年史』より

イチョウ

いらなくなった本を捨て、
古いハガキもごっそり捨てたら、
本当に大切なモノが見つかった。

時には立ち止まり、足元を見ることで、
見えてくる光もあるんだなぁと、
あらためて思った。

(おわり)

最後まで読んでくれてありがとう。
それではまた。

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