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【WACK外伝】盲目の吟遊詩人1-08「時の棺桶」

第1章 旅のはじまり

第08話 「時の棺桶」

火🔥と水🌊と風🌀と石🪨の世界
四元素と時🕘を操る神さまの話👼

【登場人物】
フーゴ 風の国王子、メンドくさがり
Hiro 🐦フーゴの相棒、神の遣い
石頭 六人衆の頭、石の国王子
六人衆 ガイコツの戦士集団
天空の竜 風の国守護神、心配性

【特別出演】
白ちゃん 白オオカミ🐺牙狼拳使い手
ワディさん 勇者様🙋‍♂️魔法剣士
ドゥギーさん ヘイスト加速の使い手
ゆきみんさん ルーン守りの使い手
パイ(phi)さん 蒼魔法🧙‍♀️の使い手
ピカ山君ちゃん ⚡️雷魔法の使い手

【前回までのあらすじ】
🌀風の国の王子フーゴは、🐦Hiroとノートガルドの街へ向かう途中、🪨石の国の王子“石頭“と、💀ガイコツ六人衆に囲まれ大ピンチ!自分たちだけでは勝てないと悟ったフーゴは、Hiroを先にノートガルドへ向かわせて、🐺オオカミの白ちゃん、👲勇者のワディさん、💪戦士のドゥギーさんと合流し、仲間を集め、反撃に向かう!
追い詰められたフーゴは、天空の竜であるゼフ爺のしっぽだけ部分召喚し、反撃を準備する。一方、敵のリーダー″石頭“を見つけた勇者ワディは‥

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第08話 「時の棺桶」

勇者ワディはびびっていた‥
目の前に全身黒ずくめの甲冑を着た屈強な男が、のしっのしっと、近づいてくる

「ひっ、ひっ、ひっー」

ワディは落ち着くために、深呼吸しようとしたが、ラマーズ法の呼吸みたいに、途切れ、途切れでしか息が吸えず、自分の膝が小刻みに、カタカタと震えていることに気がついた。

「落ち着け〜、落ち着け〜」

屈強な男は、不意打ちを食らってことが、よほど頭にきた様子で、鬼のような形相をしている

「この卑怯モノがぁ〜」

ワディは一瞬、まばたきをした

目を開けたら目の前に黒い甲冑が‥

「へっ?」

次の瞬間、みぞおちにイノシシがぶち当たったような衝撃を受け、思いっきり後ろに2mほどふっとんだ

「げほぅ」

まるで、アメフトのタックルだ、ワディはそのまま気を失った。。

「けっ、ザコがっ!」

“石頭“はやられた後頭部をさすりながら、足元に落ちた望遠鏡を拾い、ふたたび戦場に目をやった。

「とんだジャマが入ってたが、こちらの魔法陣はもう仕上げだ、フーゴを″時の棺桶⚰″に閉じ込め、″あの方“に現状すれば、この世界はオレのものだ!」

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戦士ドゥギーはヘイスト加速のオーラをまとったまま、常人の3倍の速度でフーゴの元に走っていた

「んっ?、ガイコツ戦士か?」

事前にHiroから聞いていた、フーゴを囲んでいる6人衆の一人か?

「よし、軽くやっつけて、フーゴの元に行くぞっ!」

相手は魔法に集中しているのか、背中を向けたまま微動だしない

ドゥギーはヘイスト加速の勢いのまま、ガイコツ戦士の背中に、アメフト選手のように、肩からどしーんとぶつかった

はずだったが‥ガイコツ戦士の背中に当たる前に透明な壁でもあるようで、ピタッと止まった

「げっ!なんだ?シールドか?」

衝撃に気がついて、ガイコツ戦士がゆっくりドゥギーのほうを振り返る

ガイコツの真っ黒な目と、ドゥギーが目があったと、思った瞬間、ドゥギーは金縛りにあったように、その場で固まったまま動けなくなった。

「愚かモノめ‥この広大な″時の監獄″に自ら突っ込んでくるとは、しばらくそうしておれ‥」

ガイコツ戦士は再び前を向き、魔法陣に集中した。

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フーゴは、ゼフ爺からのアドバイス通り、しっぽだけの“部分召喚“をするため、竪琴を構えた。

フーゴは集中し、魔法の詠唱に入る

竪琴が短いフレーズを奏でると、フーゴの周囲の草木がフーゴを中心とした台風が発生したように、周囲に広がるように突風を巻き起こした

「風の王、フーゴの何において命ずる、いでよゼフィロス!」

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小高い丘の上で、″石頭“は望遠鏡で、フーゴの様子を見ていた

「あのガキ、いよいよ、天空の竜を召喚する気だな‥」

石頭は、思わずニヤリと笑った

「天空の竜といえど、この巨大な″時の監獄″の中では自由に動けん、六人衆で袋叩きにしてやる」

望遠鏡で、フーゴの周囲に巻き起こっている風の動きをよく観察した

「ん?、いがいと小さいな」

天空の竜は、あくまでも言い伝えではあるが、全長が20mある、巨大な竜だと聞いていたが‥

「まあいい、召喚した瞬間、″時の監獄“で天空の竜を捕らえ、フーゴは″時の棺桶⚰“に閉じ込め、″あの方“に差し出してやる」

(つづく)

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