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良貨で悪貨を駆逐したい 「おカネの教室」YouTubeチャンネル登録1万突破!

28年勤めた日経新聞を辞めて半年。
7月に開設したYouTube「高井宏章のおカネの教室」のチャンネル登録数が1万を突破した。

めでたい。とてもめでたい。
ご出演くださったゲストの皆様。
いつもご覧いただいている視聴者の皆様。
誠にありがとうございます。

以下しばしオジサンYouTuberの実態とささやかな野望(?)を語ります。
それは、

悪貨が良貨を駆逐する修礼の海に安全な海域を作りたい

というものです。

家内制手工業型YouTuber

まずはチャンネルの内幕を。
「高井宏章のおカネの教室」はほぼ100%、個人というか家族でやってます。チャンネルのロゴやバナーは高井家のアートディレクターであらせられる次女様が作ってくれています。この人です。

バナー、カッコよいです。グッジョブ。

後述する東京海上アセットマネジメントとのコラボ企画を含め、サムネイルの作成にはお絵描きが得意な長女様も参画しています。この人です。

私自身はゲストの選定や出演交渉、資料作り、アップロード作業からSNS拡散まで手広くやっております。ライブ配信はヒマナイヌスタジオのお世話になってますが、あとは全て家内制手工業。

YouTubeのノウハウは日経時代に身につけました。
2020年3月に開始した「マネーのまなび」チャンネルでは、解説シリーズ「教えて高井さん」に出るだけじゃなくて、プロデューサー的な役割をやっていました。
そもそも「若い人に届くようにYouTubeをやろう」と提案したのが自分だったので、仕切り役もやれや、となったのでした。
「教えて高井さん」は、コロナで在宅勤務中心になったこともあり、9割がたを自前で制作していました。
・テーマ設定
・台本的メモ(ちゃんとした台本は読めないタイプのダメ人間)
・グラフや図版の作成・デザイン
・自室での撮影
・素材の粗編集
まで私一人でやってました。テロップや効果音を入れる最終工程だけ映像関係のスタッフにお願いしていました。

チャンネルの戦略全般も私が仕切っていたので、当時は「ここまで俺がやるのかよ!」と思わないでもなかったですが、おかげさまで独立後に自前でやれているので、何が幸いするかわかりませんね。
サムネイルも文言とデザインの方向性を指定して試作品を作ってもらい、それをベースに私が注文をつけて仕上げる、という感じ。これは自分の出る動画以外でもやってました。なぜかといえば、

YouTubeはサムネが命

だからです。中身がダメなら何やってもダメですが、サムネがダメなら中身が良くてもダメ。
動画が見てもらえる必要条件が「良いサムネ」なわけです。

そんな「命」だからこそ、サムネは闇堕ちしやすい。煽り文句や釣り見出し、派手なフォントなどなど。
手っ取り早く視聴数は稼げるのですが、「ささやかな野望」の実現のため、私のチャンネルやコラボ動画のサムネは「ちゃんとしてるけど面白そう」のラインを狙って作っています。何枚かご紹介。リンクから動画に飛べます。

本当のお金の話をしよう(ゲスト 田内学さん)

日経平均10万円時代!?(ゲスト 藤野英人さん)

「和製ソロス」が語る円暴落の足音(ゲスト 浅井将雄さん)

日経新聞を辞めた記者ふたりの雑談(ゲスト 後藤達也さん)

トランプ氏がなぜ復活するのか(ゲスト ジョセフ・クラフトさん)

そこそこクリックしてもらえて、下品ではない。程よい線ではないかと。

この修羅の海の片隅に

さて、ささやかな野望の話です。
一言にまとめると、

YouTubeの片隅に、安心できる場所を作りたい

のです。自分のチャンネルを、情報を受ける側も、発信する側も、安心できる場所にしたい。サムネのトーンを抑えめにしているのもそのためです。

今から4年前、日経でYouTubeチャンネルを作るため、下調べを兼ねてかなりの数の経済・投資系のチャンネル・動画をチェックしました。
そこにはなかなかの地獄がありました。
サムネイルは煽りや釣り、「これだけで大丈夫」「これはダメ」「これやる奴はバカ」と言った文言に溢れ、内容にも疑問符がつくものが多かった。

内容は穏当なのにサムネだけは煽り系、という動画もけっこうある。そうじゃないとクリックしてもらえないから、なのは分かるのですが、良い動画を探す方にとっては見てみるまで分からないわけで、困ったもんです。

当時も今も、探せば安心して見られるまともな動画はあります。
でも埋没してしまう。面白おかしく煽る断言系動画の方が再生数が多くてYouTubeのアルゴリズムさんがオススメしてしまうので。悪循環です。

そんなYouTubeという修羅の海の中で、経済や投資に関心を持った人たちがひとまず安心できる海域を作れないか。
これが日経でYouTubeを始めた動機の半分くらいを占めていました。残り半分は面白そうだったから、でした。
チャンネル登録も10万を超えて、プロジェクトとしては狙い通りに来ていたのですが、人生いろいろありまして辞めちゃったので、個人チャンネルでリスタートとなった次第でございます。

安全海域の「輪」を広げたい

リスタートで個人になり、それなりに大変ですが、動きやすくなった面もあります。その一つが、パートナーとの協業です。
今、一緒に活動しているのは東京海上アセットマネジメントです。
取材を通じて四半世紀のお付き合いの畏友・平山賢一さんと「金融史探偵団」を結成して、私のチェンネルで対談シリーズをやっています。

戦時のインフレに株式は勝ったのか

2大カリスマが語る投信の未来(ゲスト 澤上篤人さんと中野晴啓さん)

人口1000年史と経済成長 再び革命は起きるのか

こちらは「マニアックだけど面白い路線」で攻めています。
同時進行で東京海上アセットマネジメントのチャンネルで初心者・中級者向けの対談を展開しています。

第1弾はこんな動画です。どれも面白くて、ためになると思います。

第2弾は平山さんと私が注目するテーマを巡るトーク。これも我ながら面白いので、気になるテーマをご覧いただければ。

コラボを始めて5ヶ月ほど。ヒット動画の再生数は4万近くに伸び、2000ほどだったチャンネル登録は5000突破が見えるところまで来ています。
のコラボは商品・サービスに直結するようなものではなく、「投資や金融をもっと知ってもらうため」のコンテンツに絞っています。他のチャンネルに出演する際にも、この方針は守っています。

ありがたいことに、こんな形でパートナーシップの輪を広げられそうなお誘いをいくつかいただいています。
修羅の国で「飛び道具」なしで戦う地味なやり方ですが、長い目で「悪貨が良貨を駆逐する」にブレーキをかけたい。気長に取り組みます。

2024年はコンテンツを拡充します

ということで、1万は通過点です。次は10万、ひとまずの目標は20~30万といったレベルと考えています。

2024年はライブ以外の収録コンテンツや、ほぼウィークリーの高井さんラジオ的な展開も考えております。サブスク限定の「ご質問にお答えします」マラソンライブも検討しております。

オジサンYoutuberの無謀な挑戦に共感いただけた方、ぜひチャンネル登録&高評価、ご友人への紹介、SNSでの拡散などなど、ご支援よろしくお願いします。

最後にYouTubeのチャンネルを、もう一度。

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