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立春、立夏、立秋、立冬は四立(しりゅう)と言い、四季それぞれのはじまり。その中で、立春は1年のはじまりでもあります。

つい先日も東京では雪が降ったほど、春にはほど遠い気分かもしれませんが、「春が来た」というよりも「春が生まれたよ」というのが、二十四節気の季節感。

というのも、立春から寅の月がはじまるのですが、干支暦では、寅月、卯月、辰月の3つが春とされています。また、干支暦の思想の基盤である陰陽五行は、すべての生物および事象には栄枯盛衰があるという考えで、その原理をしめくくる言葉が、「生・旺・墓」の三語、つまり「生まれた。生きた。死んだ」で表現されます。その中で、寅月は生。つまり春は生まれたばかりなんです。だからまだ春っぽさはない。

とは言え、おしゃれな人は、今も昔から季節を先取りしてこそ。始まった季節の予感を見出だせる人こそインフルエンサーです。
春の兆しが現れてくる立春に、春を見つけるよろこびを楽しんでみませんか。

占い的には、寅の月と一緒に木気が起こります。
旧暦の七十二候の春の初候の言葉が、「東風凍を解く」といって、温かい春風が吹いて川や湖の氷が溶け出すころという意味なのですが、春風が東風って、お天気に詳しい人は違和感を持つかと思います。これは、陰陽五行において、春は東を司るからです。そして、東風は「こち」って読みます。

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