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二十四節気

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二十四節気について、つらつらと。
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2018年2月の記事一覧

雨水

雨水

冬の間の雪や氷が解けて水となり、雪が雨にかわって降る頃。
外気があたたかくなりはじめると水も温んで、土の下から草木が芽吹こうとしはじめます。

昔からこの時期は農耕の準備をはじめる目安とされてきました。

寅の月のちょうど半ば。

「寅言萬物始生螾然也,故曰寅。」(史記)
寅は万物が螾然とうごめいて生じ始めることを言うのであり、ゆえに曰く、寅。

螾然(いんぜん)とは、みみずやもぐらが春の気配に誘

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立春

立春

立春、立夏、立秋、立冬は四立(しりゅう)と言い、四季それぞれのはじまり。その中で、立春は1年のはじまりでもあります。

つい先日も東京では雪が降ったほど、春にはほど遠い気分かもしれませんが、「春が来た」というよりも「春が生まれたよ」というのが、二十四節気の季節感。

というのも、立春から寅の月がはじまるのですが、干支暦では、寅月、卯月、辰月の3つが春とされています。また、干支暦の思想の基盤である陰

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