ひろすけほー

小説投稿サイトで小説投稿しています。 小説でもアニメでも熱血系やハッピーエンドが最高…

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小説投稿サイトで小説投稿しています。 小説でもアニメでも熱血系やハッピーエンドが最高! あと王道ファンタジーは欠かせません。 noteでは創作活動の発信をしていきたいと思っています。

マガジン

  • 神がかり!

    七年前、折山(おりやま) 朔太郎(さくたろう)の家庭は、カルト教団に騙され家庭崩壊した。 幼くして親の借金を背負った俺はヤクザの西島という危険な男に身柄を押さえられ借金返済に明け暮れる人生を送る日々。 親に虐待されていた過去もある俺は自身の不幸な境遇から未来を諦め、ただ生きているだけの人生を送ることに何時しか折り合いを付けて生きる人間になってしまっていた。 そんな時、西島の「お前高校行けよ」という一言で俺の人生は大きく変わる。 そして俺が入学した天都原(あまつはら)学園には、かつて俺の家庭を崩壊させたカルト教団の娘、不思議な能力を持って生まれたことから教団の神のような存在であった、守居(かみい) 蛍(てる)という少女が在校していたのだ。 俺にはもう関係無いことだと自身を納得させながらも俺は次第にその少女に関わっていく……

  • 家亀共同運営部

    • 194本

    家亀共同運営部は今この時点で生まれ変わります。 初めて5ヶ月も満たない新人から何年、数十年も経っているプロまで。 全てを受け入れてさらなるフォロワー様とクリエイター達との繋がりを深めたいと思います。 参加したい方はいつでもご連絡下さい。

  • 薔薇嬢(ベルローズ)と拝金王(ハイキング)

    阿久津(あくつ) 正道(まさみち)は元成金の息子で一度破産した後、さらなる成功を以て復活した高校生実業家。 世界的資産家として凱旋帰国した彼を待っていたのは、かつて彼と彼の家族を追いやった元凶…… 幼少時期には認識さえされていなかった超高嶺の花、名家中の名家の令嬢である美少女、華遙(かよう) 沙穂利(さほり)との奇妙な同棲生活であった。 彼女曰く、五千億円で買われたとの事だが、彼にはその覚えはない。 それが過去の復讐だと思い込む少女と、実はそれとは全然違う理由で帰国した彼。 背後に陰謀もチラホラと見え隠れする状況の中、名字の阿久津をモジって悪屑と呼ばれるほど評判が悪い男は真実の愛を手に入れられるのか!? と、いう感じの私小説、ラブコメ?です。

記事一覧

「神がかり!」第44話

第44話「知らない少女」  「バッグを頼む」  ヤレヤレと俺は仕方なしに戦場へと赴くことにする。  そして残された少女の足元には――  俺があの後、教室で勝手に調…

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「神がかり!」第43話後編

第43話「モテモテだねぇ」後編  「あ……れは……あ、”天岩戸”」  ――バシュッ!  嬰美がそれに気づいた瞬間に、それは大気に弾けて消える。  「う、がっぁぁぁ…

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「神がかり!」第43話前編

第43話「モテモテだねぇ」前編  ドカァァァーー!  ドゴォォォォォーーーー!!  感情の”たが”が外れたように怒り狂う巨人はもう……もとの岩家 禮雄の面影は無い…

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「神がかり!」第42話後編

第42話「拙い心理戦」後編  ――ピーッ!ピーッ!ピーッ!  「……」  「……」  なんだか盛り上がったところに水を差されてお互いばつが悪い俺と蛍。  ――ピー…

3

「神がかり!」第42話前編

第42話「拙い心理戦」前編  ――  ”写真見ただろ?守居 蛍……”  ”新校舎の、キミの教室に居る。爆弾と一緒にね”  ――  端正な顔を下卑た表情で歪ませた男…

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「神がかり!」第41話後編

第41話「赤と青」後編  「ヴォォォォォォォォォッ!!!!」  ――  誰もが言葉を発せられず、怪物に成り果てた男を凝視していた。  ただ言葉を交わさずとも全員の…

ひろすけほー
2週間前
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「神がかり!」弟41話前編

第41話「赤と青」前編  「……」  ——いやいや……  極自然と、  ——ちょっと待て、そう……だな  久しぶりに口端が歪に上がっていた俺は……  ——俺には関…

ひろすけほー
2週間前
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「神がかり!」第40話後編

第40話「理由」後編  ――だから他人のお家事情なんて知りたくも無い  とはいっても、今回は俺の今後の行動にも関わってくるかもしれない事だ。  「現在はね……もう…

ひろすけほー
2週間前
2

「神がかり!」弟40話前編

第40話「理由」前編  学園指定の制服を着用した美少女が、旧式の携帯電話であるガラケーを片手にこちらに走り寄って来る。  「待てって言ったわよね?わたし、言ったわ…

ひろすけほー
2週間前
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「神がかり!」第39話

第39話「茶番の結末」  「種明かしはもういいだろう?そろそろ続きを……それともあれか?俺の出した条件を飲んで降参するか?」  俺はいい加減、このガラの悪い男との…

ひろすけほー
2週間前
3

「神がかり!」第38話後編

第38話「俺の持論だ」後編  「あの”おかしい女”にはプロの狙撃手として圧倒的に足らないモノがあるんだよ。で、俺はそこを突くために相手を動揺させた」  「足らない…

ひろすけほー
1か月前
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「神がかり!」第38話前編

第38話「俺の持論だ」前編  ――学園からおよそ四千メートルの距離に建つランドマークタワーの屋上  「な、なんなのよぉ!あの子ぉ……」  呟いた女の顔は強ばり、左…

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1か月前
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「神がかり!」第37話後編

第37話「傷痕」後編  「お、おま……なんだっ!?それは……」  永伏が攻撃することも忘れ、怪訝そうに俺の上半身を凝視している。  「……」  波紫野 剣も珍しく…

ひろすけほー
1か月前
1

「神がかり!」弟37話前編

第37話「傷痕」前編  天都原学園から四キロほど離れた商業ビル――  天都原市では有名なランドマークタワーの屋上に一人の女が立っていた。  「いい加減にぃ、降参し…

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1か月前
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「神がかり!」第36話後編

第36話「最強の天孫」後編  「尽く芯を外しやがって……なんだ?その巫山戯た動体視力は?」  永伏は忌々しげに吐き捨てる。  「……」  その間に俺は無言で両手を…

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1か月前
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「神がかり!」第36話前編

第36話「最強の天孫」前編 「ヒューー!見ろよ、嬰美!こいつの方がよっぽど理解してるぜ!!敵に出来て脳みそが痺れるくらい愉たのしみな男だぜっ!!」  永伏は楽しげ…

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2か月前
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「神がかり!」第44話

「神がかり!」第44話

第44話「知らない少女」

 「バッグを頼む」

 ヤレヤレと俺は仕方なしに戦場へと赴くことにする。

 そして残された少女の足元には――

 俺があの後、教室で勝手に調達した誰かのスポーツバッグで中には……

 「……」

 佇んだままの少女は俺の後ろ姿を無言で見送った。

 少しだけ気になった俺は一旦足を止めて一度だけ振り返ってみる。

 「……」

 毛先をカールさせた栗色のショートボブが愛

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「神がかり!」第43話後編

「神がかり!」第43話後編

第43話「モテモテだねぇ」後編

 「あ……れは……あ、”天岩戸”」

 ――バシュッ!

 嬰美がそれに気づいた瞬間に、それは大気に弾けて消える。

 「う、がっぁぁぁぁっぁぁぁーーーー!」

 そして再び振り上げられる巨人の強大な左腕!

 「は、波紫野先輩!回避を!今ならまだ”地鏡”の効力が残ってます!離脱できま……!」

 「……」

 しかし、波紫野 剣は咄嗟に東外 真理奈の言葉に反応で

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「神がかり!」第43話前編

「神がかり!」第43話前編

第43話「モテモテだねぇ」前編

 ドカァァァーー!

 ドゴォォォォォーーーー!!

 感情の”たが”が外れたように怒り狂う巨人はもう……もとの岩家 禮雄の面影は無い。

 「ヴォッォォォッ!!!!」

 成人男性ほどもある鉄筋コンクリートの破片を軽々と蹴り飛ばし、殴りつけた地面はまるで小さい隕石が衝突したのかと見紛うばかりに抉れて陥没している。

 ブオォォーーーーン!

 「怪獣映画だね、こ

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「神がかり!」第42話後編

「神がかり!」第42話後編

第42話「拙い心理戦」後編

 ――ピーッ!ピーッ!ピーッ!

 「……」

 「……」

 なんだか盛り上がったところに水を差されてお互いばつが悪い俺と蛍。

 ――ピーッ!ピーッ!ピーッ!

 しかし相手は無機質な機械だ。

 文句を言っても仕方が無い。

 ――ピーッ!ピーッ!ピーッ!

 「あの……そろそろ時間切れかも?」

 暫くして――

 やや恥ずかしげに、目尻の涙を拭いながら言葉を

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「神がかり!」第42話前編

「神がかり!」第42話前編

第42話「拙い心理戦」前編

 ――

 ”写真見ただろ?守居 蛍……”

 ”新校舎の、キミの教室に居る。爆弾と一緒にね”

 ――

 端正な顔を下卑た表情で歪ませた男が放った言葉。

 「爆弾……ねぇ」

 俺は新校舎の、普段から俺が授業を受けている”一年D組”の教室に入った。

 「……」

 暗がりの中、机上にスタンドライトが置かれた席があり――

 その周辺がボゥッと光っている。

 

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「神がかり!」第41話後編

「神がかり!」第41話後編

第41話「赤と青」後編

 「ヴォォォォォォォォォッ!!!!」

 ――

 誰もが言葉を発せられず、怪物に成り果てた男を凝視していた。

 ただ言葉を交わさずとも全員の共通認識は”かなりヤバイ”状況だという事だったろう。

 「これはね、多くの負の力を結集させた塊、負の結晶だよ」

 そんな者達を嘲笑うかの表情で、蜂蜜金髪の青年が得意げに言葉を発する。

 「負の……」

 手持ちの日本刀を袋か

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「神がかり!」弟41話前編

「神がかり!」弟41話前編

第41話「赤と青」前編

 「……」

 ——いやいや……

 極自然と、

 ——ちょっと待て、そう……だな

 久しぶりに口端が歪に上がっていた俺は……

 ——俺には関係ない事だった

 既の所で思い直し拳に入った力を緩める。

 ——眼前の巨人

 鉄骨を重機で釣り上げる際に使用されるような、極太の鎖でグルグル巻きにされた裸の上半身……

 対峙した者達全てに、囚われの裸身は極限まで鍛えら

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「神がかり!」第40話後編

「神がかり!」第40話後編

第40話「理由」後編

 ――だから他人のお家事情なんて知りたくも無い

 とはいっても、今回は俺の今後の行動にも関わってくるかもしれない事だ。

 「現在はね……もう亡くなられたけど、御端の家に強引に連れ戻されてからは結構、非道い扱いだっただろうね。子供にも会わせてもらえず、蔵に軟禁状態だったかな、確か」

 波紫野 剣の応えに俺は頷く。

 「なら御端家への恨みと言うより六神道全体への恨みだろ

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「神がかり!」弟40話前編

「神がかり!」弟40話前編

第40話「理由」前編

 学園指定の制服を着用した美少女が、旧式の携帯電話であるガラケーを片手にこちらに走り寄って来る。

 「待てって言ったわよね?わたし、言ったわよね!?」

 利発そうな瞳を大きく開き、憤懣やるかたないといった表情で息を切らせながらやって来た少女。

 制服姿で生真面目そうなその美少女は、永伏に跨がった状態の俺の直ぐ傍まで来ると、当然の如く不機嫌に俺を睨みつける。

 「今時

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「神がかり!」第39話

「神がかり!」第39話

第39話「茶番の結末」

 「種明かしはもういいだろう?そろそろ続きを……それともあれか?俺の出した条件を飲んで降参するか?」

 俺はいい加減、このガラの悪い男とのじゃれ合いにも飽きて止めどころを探ってみた。

 ――そもそも俺は

 六神道が蛍から手を引けば別に個人的にはどうでも……っ!?

 遙か前方――

 ヒリヒリと肌を刺していた殺気が完全に消えた!

 つまりそれは……

 あの厄介な

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「神がかり!」第38話後編

「神がかり!」第38話後編

第38話「俺の持論だ」後編

 「あの”おかしい女”にはプロの狙撃手として圧倒的に足らないモノがあるんだよ。で、俺はそこを突くために相手を動揺させた」

 「足らないもの……動揺……だと」

 ガラの悪い男は俺を睨んだままだ。

 「まぁ、その辺は自分で考えろ。そこまでいちいち説明するのは流石にご免だ……で、乱れた心で隙の出来た狙撃に加えて何処を狙ってくるか見当が付く狙撃、なら後は簡単だろ?」

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「神がかり!」第38話前編

「神がかり!」第38話前編

第38話「俺の持論だ」前編

 ――学園からおよそ四千メートルの距離に建つランドマークタワーの屋上

 「な、なんなのよぉ!あの子ぉ……」

 呟いた女の顔は強ばり、左手に握った弓がガクガクと揺れている。

 ――椎葉 凛子は

 「ど、どういう……神経してるのぉ?」

 明らかに動揺が隠せないでいた。

 六神道でも随一の”天孫”を所持する椎葉 凛子の弱点……

 一見、物怖じしない性格に見える

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「神がかり!」第37話後編

「神がかり!」第37話後編

第37話「傷痕」後編

 「お、おま……なんだっ!?それは……」

 永伏が攻撃することも忘れ、怪訝そうに俺の上半身を凝視している。

 「……」

 波紫野 剣も珍しく言葉無くそこに注目し――

 「うっ」

 そして、思わず眉を顰める波紫野 嬰美。

 一斉に集まる奇異な視線の数々。

 「……」

 ワイシャツの前ボタンが全て弾け飛び、俺は胸板から腹筋までを晒け出す形で素肌を全開にしていた。

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「神がかり!」弟37話前編

「神がかり!」弟37話前編

第37話「傷痕」前編

 天都原学園から四キロほど離れた商業ビル――

 天都原市では有名なランドマークタワーの屋上に一人の女が立っていた。

 「いい加減にぃ、降参してくれないかなぁ?あの子ぉ」

 女の薄い唇が気だるげに動く。

 「わざとぉ、外すのもぉ、結構面倒くさいものなのよねぇ」

 折山 朔太郎と六神道、永伏 剛士。

 二人が私闘を繰り広げる学園から遙か離れたこの場所で、獲物の頬を掠

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「神がかり!」第36話後編

「神がかり!」第36話後編

第36話「最強の天孫」後編

 「尽く芯を外しやがって……なんだ?その巫山戯た動体視力は?」

 永伏は忌々しげに吐き捨てる。

 「……」

 その間に俺は無言で両手を上げてガードをきっちりととった。

 「ばーか、もう解っただろうが!俺の拳にはガードなんてものは通用しないんだよっ!」

 嘲る男を無視したまま、俺は考えていた。

 ――そうだな……

 奴の”拳”……

 いや、”腕”か?

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「神がかり!」第36話前編

「神がかり!」第36話前編

第36話「最強の天孫」前編

「ヒューー!見ろよ、嬰美!こいつの方がよっぽど理解してるぜ!!敵に出来て脳みそが痺れるくらい愉たのしみな男だぜっ!!」

 永伏は楽しげに口の端を上げて、そして再び構えた。

 日本古来、古武術特有の……

 握った両方の拳を縦にして半身の身体前面に上下に揃える独特の構えだ。

 ――”脳みそが痺れるくらい愉しみなバカ”

 変な言い回しだが……

 それでもそれは、

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