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ストレスの原因の9割は、「期待」かもしれない

毎週のように、メンターさんからのコンサルを受けている。
そのメンターさんから、非常に有益な考え方をいただいたので、どうしてもシェアしたい。

ストレスの原因は何か?
こう聞かれたとき、人によって色んな回答が出てくるはずだ。

仕事。上司。部下。顧客。家庭。部活。バイト。先輩後輩。先生。そして自分自身。
立場や年齢や性別、状況によって、色んな答えが出てくるに違いない。

そんな、特定の現象や状況、相手によって生まれるストレスもあるけれど、
ストレスを生み出す大きな要因のひとつとして言えるのは、

期待

だそうだ。

人がストレスを得たり、ガッカリするのは、多くの場合、『自分の思う期待を下回った場合』に発生する。

例えば、上司が部下に対し、仕事を振ったとする。
上司は頭の中で、「こいつのスキルなら、大体これぐらいの時間で、これぐらいの精度のものが出てくるだろう」と、期待する。それは無意識のパターンもあれば、意識的なパターンもある。

しかし、部下が期日に間に合わなかったり、期待通りのものが出来なかった場合に、ストレスに繋がる。
「なんでお前は、こんな仕事も出来ないんだ!」という怒りに繋がる場合もある。

これはどんなパターンでも有り得る。1番分かりやすいのは、きっと夫婦関係だと思う。
嫁が旦那に、「今日は仕事の帰りが遅くなるって連絡したから、たまにはきっと家事をやってくれるはずだわ」と、期待する。
そして、旦那が(いつも通り)家事をやっていないと、ストレスになる。「この人はなんて気が利かないの!?」と苛立ちが溜まる。そしてどこかで大爆発することも。

でも、改めて思うと、どんなパターンでも、
自分が
相手に
「勝手に」
期待しているだけである。

先の上司部下の関係でいうと。部下の立場では、上司から「いつまでに」「どれくらいのレベル感で」完成すれば良いか、大体の場合は知らない。
だいたいの場合は、上司が勝手に予測して、勝手に部下に期待しているだけだ。

しかも、その「期待」も、実は上司の過去の経験から分析し、勝手に予測しているだけのケースが非常に多い。
「俺が過去同じことをやった時は、大体これぐらいかかったな。だからコイツもこれぐらいで終わるだろう」…こんなノリである。
でも実際は、相手と性格も、経験も得意不得意も時代も違うんだから、その予測はブレるに決まってる。

例としてもう一つ、私(30歳)の例を挙げる。私はホームページ制作を、15歳の頃から行ってきた。当時書いていた黒歴史小説を誰かに読んでほしいために、ホームページを1から勉強し、メモ帳でタグを書いて、公開していた。
そして22歳から8年以上、システムエンジニア1本でここまでキャリアを積んできた。また、最近ではホームページやプログラミングの個別指導もしている。
そんな自分が、これからホームページ制作などを始める新人に対して、自分自身の指標で考えて期待する方が、間違っているに決まっている。
「俺ならこのサイト、1時間で作れちゃうけどな!」みたいな事を言っていたらどうだろう?相手がかわいそうだ。

先の夫婦関係の例だって同じだ。嫁の立場からしたら、
・普段私が家事をやっている
・旦那はほとんど家事をやっていない
・今日は私が遅くなる
・気を利かせて、今日ぐらいは家事をやってくれているはずだ!
と期待する。それも、大抵は嫁の脳内で。

でも家に帰るものなら、旦那はまったく家事をやっていない。「なんでやってないの!?ホント気が利かない人!!」と、ドカーン!となるわけである。
でも旦那の立場からしたら、普段通りにしているだけなのに、急に怒られる事になって「ファッ!?」となるかもしれない。というか、実は旦那も家の帰りが遅くて、実は家に着いたのは3分前だったかもしれない。そんな事は知る由もない。

とにかくここで言いたいのは、怒りやストレスの多くの原因は、「期待」ということ。
人は無意識でも有意識でも、勝手に相手に期待して、勝手に裏切られて、勝手にストレスを溜めていく。そんなもんである。


じゃあどうすればいいの?という点だけど、主に2つ提案したい。

(1)人に期待しないと決めること

相手に期待しない、と胸に秘めること。これが第一歩。
注意すべきは、実際に期待したかしてないかは、いったん後回しで良いということだ。
分かってても、どうせ期待はしてしまう。無意識で。だから、仮に期待をしてしまっても、別に落ち込むことはない。
それよりも、「あー私勝手に期待しちゃってたーコントでやんのーアハハwww」と、笑い飛ばしてあげれば済む話である。それだけで、ストレスはきっと1割ぐらいになってるはず。

(2)相手と話して、お互いの期待点を共有すること

99%の期待は、自分の脳内で作っている。それが原因で失敗する。
だから大切なのは、「相手に期待していること」を、ちゃんと口に出して共有することだ。
先の上司部下の例でいうと、「いついつまでに、これぐらいの内容の資料を作ってほしい」と、上司はちゃんと伝える。上司が言わないのであれば、部下が上司に確認する。
夫婦の例だってそう。嫁はちゃんと旦那に、「今日は遅くなるから、今日は家事やってもらえると嬉しい」と、期待してる内容を伝える。
分かって欲しい、という気持ちも良く分かる。でも、その「分かって欲しい」がちゃんと伝わるのであれば、きっと旦那は木偶の坊になっていない。
だったら諦めて、自分が期待していることを、ちゃんと伝えることが大切である。


期待点の共有は、密であれば密であるほど、きっとコミュニケーションはうまくいく。ストレスだって減っていくはずだ。
以心伝心なんてありえない。なのでまずは、自分勝手な期待をすべて捨て去って、相手と期待点を共有することを心掛けてみよう。

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