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胎内サバイバー

サバイバーズ・ギルト(Survivor's guilt)」という言葉がある。

Wikipedia によれば、

戦争や災害、事故、事件、虐待などに遭いながら奇跡の生還を遂げた人が周りの人々が亡くなったのに自分が助かったことに対して、しばしば感じる罪悪感のこと。
ナチスによるホロコーストを生き延びた人々などに見られたケースが有名である。日本においては、2005年4月25日に発生した兵庫県尼崎市のJR福知山線脱線事故において、生存者の間にこの種の感情が見られると報道されたこともあって認知度が高まった。また、広島や長崎の原爆投下で生き残った高齢者が当時を回想するとき「あの状況で見殺しにするしかなかった」「助けられた命を見捨てた」など証言する場合も、このサバイバーズ・ギルトに当たる部分がある。心的外傷後ストレス障害(PTSD)をおこして心理的な援助を必要とする場合もある。

Wikipedia

東日本大震災の後にも、多くの方がPTSDに苦しんだと聞く。

しかし、このような戦争体験や事故、大災害の経験がないのに、「罪障感」を抱き、自分の存在を認められない人がたくさんいるという事実は、みなさんご存知だろうか?

一般に受精卵の80%以上が生まれてこれず、また超音波疫学によれば1/8が多胎児で、その80%は片方・両方が消失するのです。だから胎内で胚・胎芽の段階できょうだいを失いサバイバーになった人は多いのです。
戦争・災害サバイバーと同様、胎内サバイバーなど、自己や他者の生命危機に直面した生き残り者が持つ恐怖感、無力感、罪障感、不条理、孤独感などの情動記憶によって再体験させられる症候群はサバイバー症候群(宗像恒次、2010)といわれ、孤独感が強く、人を信じられず、どこか生きている意味や生き甲斐がもてない、だから周りがどう思うかで生き、他の人の求めるものに敏感であったり、あるいは自己否定し死にたくなったり、救世主になろうとしたり、ひとの世話ばかりしたくなる人生を送りやすくなります。
サバイバー症候群を持つ人は、親に頼れず、自分も頼りなかった潜在記憶があるので、幼い時から自己否定感をもちやすく、また胎内から始まる心的外傷後ストレス症候群PTSSをもちやすいところがあります。

宗像恒次

これは、宗像恒次・筑波大学名誉教授の唱える「サバイバー症候群」に関する記載だが、生まれながらにして、すでに多くの人が罪障感を持っているというのだ。

孤独感が強く、
人を信じられず、
どこか生きている意味や生き甲斐がもてない、

だから

まわりがどう思うかで生き、
他の人の求めるものに敏感であったり、
自己否定し死にたくなったり、
救世主になろうとしたり、
ひとの世話ばかりしたくなる

そんな人生...

これを読まれたあなたはいかがでしたか?

医師、看護師、教師など、対人援助職に就かれる方の多くに、この症候群がみられるそうです。以前、「救世主症候群」についても書いていますので、参考にしてみてください。

そんな罪障感を取り去り、本来の自分らしく生きるためのサポートをSATセラピーでは行っています。


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