見出し画像

サマーソニック2022ラインナップ第一弾発表

サマーソニック2022の第一弾ラインナップが発表された。

令和4年2月15日現在、日本の多くの都府県でまん延防止等重点措置が発令中のタイミングでの発表は、クリエイティヴマンの攻めの姿勢がヒシヒシと伝わってくる。

冷静に考えると「ホントにできんのかよ?」なのだが、私が感じたのはそこではなかった。
クリエイティヴマンの「オレたち、マジでやるんだよ!」という日本中の音楽ファンに対する熱いメッセージとして受け取ることができたのだ。

フェス以前はジョイント・コンサート

私が初めてフェスなるものを意識したのはいつだったろう?

フェスという呼び方ではなかったけど、高校生の頃、所謂「ジョイント・コンサート」と呼ばれるものをいくつか観ている。

東京ドームでホール&オーツとドゥービー・ブラザーズ、シーラE、ジョニー・ギルが参加したライブを観に行った記憶がある。
他にはジェフ・ベックとバッド・イングリッシュ(懐かしすぎるな…何年ぶりに思い出したんだろう?)、スティーブ・ルカサー、タワー・オブ・パワーらが参加したライブは真夏に有明コロシアムで開催された。高校生だったけど、生ビールを飲みながらライブを観た記憶がある。
もしかしたら、その他にも行っている気がするが、今思い付くのはこんなところだ。

ジョイント・コンサートからフェスへ

本格的なフェスというとフジ・ロック・フェスティバルだろう。
地獄の第一回目はチケットを取ったけど、社会人になって間もなかった私は、職場が地域密着型の企業だっため、地元の盆踊り大会の手伝いに駆り出されてフジロックには行けなかった。フジロックに行った友人からは「いやぁ〜、ひどい目にあった。お前、行けなくてむしろラッキーだったよ。」と言われた。

その後、サマーソニックも始まり、フジロックとともにロックファンの夏の恒例行事に定着してからは毎年とは言わないものの、半分近くは参加してきたと思う。
この頃は、夏フェスが開かれるなんて当たり前のことで、有り難みも感じなくなっていたし、結構な金額のチケット代や年々増加する来場者数によってフェス会場の居心地が悪くなることに文句を言っていたような気もする。

コロナ以降の来日公演は…

しかし、新型コロナウイルス感染拡大により、フェスどころかライブの開催も危ぶまれる時代が到来した。
私も行く予定でコロナ前にチケットを取っていて、来日公演が中止になってしまったライブが2つあった。
来日公演中止の報を聞いた時には残念ではあったが、同時に仕方ないと素直に納得する自分もいたのが正直なところだ。

2022年のロックフェスは…

音楽が日常生活に欠かせない者にとって、新型コロナウイルスは少なからず何らかの影響を与えている。
そんな状況下でのサマソニ2022のラインナップ発表は、コロナ前のそれとは違う意味を持つような気がする。
コロナ前であれば、きっとラインナップのメンツをながめて、一喜一憂したりしていたことだろう。
おそらく今回のラインナップを見ての第一声は「ジョン・フルシャンテ復帰後のレッチリがサマソニじゃないってことはフジのトリ確定かな?」なんて調子だっただろう。

しかし、今回のサマソニ2022の発表は海外からのアーティスト名が多数列挙され、例年と変わらない“いつもの夏”を取り戻そう!音楽の火をもう一度灯そう!というクリマンからのメッセージを感じずにはいられない。

こうしたことからも今回の発表は、単なるラインナップ発表第一弾というアドバルーンの役割以上の大きな意味や意図を強く感じることができた。
そのことを、とても嬉しく感じている。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?