スターバックスの「Investor Day 2022」の全内容を日本語で要約してみた(4)
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目次
イントロダクション
ミッションとアンビションの話(Howard Schultz, Interim CEO)
「Reinvention」について(Frank Britt, CSO)
「パートナー」について(Frank Britt, CSO)
「カスタマー」について(Brady Brewer, CMO)
「ストア」について(John Culver, COO)👉 この記事
スターバックス中国について(Belinda Wong, China Chairwoman)
北米と中国以外のスターバックスについて(Michael Conway, Group President, International and Channel Development)
CPG(Consumer Package Goods)について(Chanda Beppu, VP of Global Channel Development)
「テクノロジー」について(Deb Hall Lefevre, CTO)
財務目標について(Rachel Ruggeri, CFO)
アナリストからのQ&Aセッション
「ストア」について by John Culver, COO
Reinventionのゴール
パートナーエンゲージメントの向上
カスタマーエンゲージメントの向上
売上の向上(in a meaningful way)
オペレーションマージンの向上
春からの取り組みで既にいくつかのエリアで改善が見えている
パートナーの離職率が減っている
パートナーのスキルや自信が増えている
生産性が改善している
パートナーが充足し始めている
営業時間が通常に戻せている
カスタマーの利便性の高いチャネルを加速できている(デリバリー、ドライブスルー)
物理的な店舗(全米1万6千店舗)が変化しないといけない
複雑さを減らしてパートナーが働きやすいようにする
パートナーが最も上手な仕事である「カスタマーとつながる」時間を確保する
スタバの競争優位性である「Experiential Convenience(体験的利便性)」を店舗でパートナーが提供する
注力するのは3つの領域
オペレーションのシンプル化(2023年に 4.5億ドルと既存店に投資して店舗の生産性を高める)
生産性の高い機器の導入
新しいオーブン
新しいコールドブリューのシステム
新しいエスプレッソマシン
実際に既に売上・スループット上昇という形で成果が出ている
オートメーションの活用
サプライチェーンの効率化
ドリンク材料の発注の自動化(既にフードとグッズは発注の自動化されている)
在庫カウントと納品の自動化(この数年で全店で提供可能に)
生産性の高い店舗の設計
ビバレッジとフード生産のイノベーション(新しい Siren System)
能力も安定性も高い(当然味も一緒)
フラペチーノの作成時間が 83秒 → 35秒に削減
新しい Siren systemのいいところを店舗パートナーが実体験として解説:「基本的に全部上から落ちてくるので」無駄な動作が減って膝を曲げる回数も減る
新しいフード生産システム
サンドイッチ(egg biteなど)の加熱時間は120秒だが、新しいシステムは既に加熱した状態で陳列されるので0秒となる
加熱用のシートとかの廃棄がなくなるのでエコでもある
新しいコーヒーマシン(Clover Vertica)
30秒で豆を挽くところからコーヒーを淹れる。いろんなフレーバーに対応できる
アイスコーヒーやコールドブリューにも対応
コールドブリューを作るのに今は20工程もあるが、これが「4工程」まで減る
サステナビリティ
インクルーシブな店舗をつくる
USでも大きな出店余地が残っている
人口あたりのスタバの店舗は空白地帯がまだまだ多い
新しいフォーマットを増やしていく
新店フォーマットの割合は
ドライブスルー併設店舗:44%
ドライスルーオンリー:35%
ピックアップオンリー:14%
デリバリーオンリー:5%
通常カフェ:2%
フォーマットが変わっても店舗のユニットエコノミクスの目標は下げない
ROI 50%
25% キャッシュマージン
2:1 の売上投資比率
売上が増えたら店舗への投資も増やすので、比率は変わらない。そうやってパートナーとカスタマーの体験を上げていく
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