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読んだはしからすぐ忘れるから!6冊目「聞書庶民列伝1冬の巻・雪炎えて」

竹中労「聞書庶民列伝〜牧口常三郎とその時代」第一巻読了。

創価学会初代会長・牧口常三郎の“空白”ともいうべき生い立ちと事績の事実に迫り、「庶民」の側から明治・大正・昭和の日本近現代史を縦横に旅する。

ルポライター竹中労を知ったのはまだワタクシ二十歳になる前でしたか。(新左翼)革命三バカの一人、という何だかよくわからない(小僧だったからな^^;)認識から、琉歌の豊穣さを教わり、「たまの本」でコーフンし(たまのことはイカ天見てたから知ってたけど、おお!ここに目をつけるとはさすが!と)、(「鞍馬天狗のおじさんは」を読んだ時には将来アラカンの無声映画の弁士をするようになるとは思いもよらず)でもすでにその時でさえ著書が手に入りにくい(古書で)人でしたねえ。この本を知ったのは出版されてだいぶ経ってからで、ちょっと「ん?」と思ったのを覚えています。結局手に取ることはなかった(いつか読もうとおもってたけど)わけですが、本が出てから40年以上が過ぎ、今回やっと読むことができました。結局この連載は編集部と決裂して中断したようですが、春夏秋冬で4巻まで出ているようなので気になります。(潮出版社版が出てから三一書房で二巻本で再刊されているようです)

第一巻は牧口常三郎の生地新潟を巡る旅と、著者が敬愛する坂口安吾の話も織り交ぜています。ワタクシは仏罰を当てる価値もないほどの無宗教者で(実家は浄土真宗です)、創価学会にもほとんど興味はありませんが、じっくりと著者の旅に同行したいと思うのであります。

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