目で見て口で言へ(演劇篇)13本目「ミッシェリーの魔法ー1928年、ラジオジャック」
公社流体力学「ミッシェリーの魔法ー1928年、ラジオジャック」を見て来ました。中延駅からすぐのインストールの途中だビル(なんだか意識高い系の食パン売ってるお店の名前のようなビル!)という元廃ビル(らしい)の一室にある何にもない部屋でした。東京にこにこちゃんの萩田頌豊与さんの小説を元にした一人芝居でした。原作にはサブタイトルの部分はなく、舞台に立ち上げるに際して、ミッシェリー・ブラントンのインタビュアー(伝記作家?)である人物が書いたミッシェリーに関する「本」を現代の人間が取り上げて身振り手振りを交えて観客に説明(プレゼンに近い)してるという感じでした。
原作ではほとんど触れられていない当時(20世紀前半)の舞台や音楽(ジャズ、でもなぜジャズだけ?)、映画(サイレントからトーキーへの移行期)に関する話(でもそれぞれのジャンルのわりと入り口近くだけ)を入れている点に、ややモヤっとした違和感を抱きつつ、ミッシェリーの舞台を一人で再現するときの無駄に動き回る様子がなんとも微笑ましく最後まで見入ってしまいました。いかにも燃費は悪そうですが、そういうものほど妙な愛嬌があって惹かれますね。
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