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見てきたような嘘かもしれないよ「聖地X」

ワタクシはここで、半世紀(+5年)以上生きてきてよかったことのひとつに、イオンシネマでハッピー55割という割引サービスが使えることである、と力説したいのであります。というわけで、イオンシネマ座間で「聖地X」を見てきました。

原作はイキウメの舞台であります。ワタクシ勉強不足でイキウメという劇団の存在は知っていましたが舞台を拝見したことはありません。同じ劇団の舞台作品を元にした映画「散歩する侵略者」(監督は黒沢清)は見ました。そういえば今作の入江悠監督は同劇団の舞台「太陽」も映画化しています(未見)。「散歩する侵略者」は、なんだか妙にお尻のあたりがモゾモゾする、いわゆるホラー映画でした。で、今回の「聖地X」も「想像を絶する悪夢がはじまる。」というキャッチコピーもあるように、ホラーなのかな、と思っていたのですが、始まってみるとなかなかにオフビートなSFでした。そして非常に舞台的な作りの映画でした。

それはたとえば、閉鎖空間ではないのに登場人物が限られていること、劇中起こる超常現象に関して、登場人物たちの会話がまるで会話劇のようだったこと、などから感じました。そういえばその超常現象に見舞われた当人たちの「事象の受容」のすんなり具合も、舞台的だなあ、と思いました。その点、ワタクシにとっては非常に肌馴染みがよかったといえるかもしれません。

そして、映画のなかで一番ホラー的な部分を担当していると思われる薬丸翔さんのなんともいえない気持ちの悪さが印象に残りました。(「蛇拳」見直したくなりました)

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