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HIROSHIMA UNICORN10 STARTUP ACCELERATION 2024 説明会 イノベーション・ハブ・ひろしまCampsで開催(6月17日)

広島からユニコーンに匹敵する企業を、10年間で10社創出することを目標にしたプロジェクト「ひろしまユニコーン10」。このプロジェクトも3年目を迎え、いよいよ今年度の募集が始まりました。

今回は6月17日にイノベーション・ハブ・ひろしまCamps(広島市中区紙屋町)で開かれた、アクセラレーションプログラムの説明会の様子をレポートします。

昨年度の採択企業であるマテリアルゲートの中野社長の経験談を交えながら、ひろしまユニコーン10プロジェクトの詳細を解説しました。来場者は昨年度の説明会と比べて約1.5倍の31人(これに加えてオンライン参加が12人)と、年々注目度が高まっている様子がうかがえます。

開会に先立ち広島県商工労働局イノベーション推進チーム・スタートアップ企業創出担当の開本智主任があいさつ。「広島県内にユニコーン企業を創出することで、地域経済に刺激を与え新しい価値を創出し、人と企業を創出させる。その集積が新たな価値を生むという好循環を生み出したい」と意気込みを語りました。


広島県商工労働局イノベーション推進チーム・スタートアップ企業創出担当の開本智主任

今年度の事業は、世界トップレベルのアクセラレーター/ベンチャーキャピタルのPlug and Play Tech Centerの日本法人「Plug and Play Japan 株式会社」と一緒に事業を進めます。Plug and Play Japanの伊藤啓太さんが会社の強みなどを紹介しました。


Plug and Play Japan 伊藤啓太さん

弊社は世界最大級のイノベーションプラットフォームで、主に3つの事業を展開しています。1つ目はベンチャーキャピタル(VC)として、グループ全体で年間約250件の投資をしており、ちょうど今年、累計の出資件数が2,000社を超えました。シリコンバレーを代表するVCの一つで、PayPalやDropboxなどのポートフォリオを有しています。
2つ目のアクセラレータープログラムでは年間100以上のテーマ別プログラムを世界各国で実施。アメリカをはじめ、欧州、アジア、中東など約60の拠点でスタートアップを支援しています。日本は東京、大阪、京都の3拠点で8分野のプログラムを実施しています。スタートアップからはアクセラレータープログラムへの参加費などは一切いただいておりません。
また、3つ目の事業として大手企業の方々と一緒にスタートアップとの共創事業にも取り組んでいます。パートナーの大手企業とはスタートアップを全世界からソーシングして、新規事業の創出などのイノベーション支援を提供しています。今回のように自治体と一緒にやっているプログラムも数多く、日本法人ではJETROや東京都などとの実績があります。
 

 ひろしまユニコーン10参加者経験談(マテリアルゲート中野様)

マテリアルゲート 代表取締役 中野 佑紀さん

  2013年から8年半、化学メーカーにて電子デバイス・半導体分野の研究開発と技術営業・事業開発に従事。大学恩師である広島大学の西原禎文教授の研究成果「単分子誘電体」の話を聞き、「これは世界を変える技術になる!」と思い、2023年6月に株式会社マテリアルゲートを設立。革新的メモリ材料「単分子誘電体」を用いた超高密度・高速処理の次世代不揮発メモリの社会実装により、超低消費電力コンピューティングを実現し、高度に情報化された社会の発展に貢献する。大阪府出身、修士(理学)/広島大学、経営管理修士(専門職)/ 関西学院大学。
―参加したきっかけや目的は。
2年くらい前、広島県主催の別プロジェクトに参加したのがきっかけです。その時は事業計画も固まっておらず、ふわっとしていたのですが、具体的な資金調達目標などが定まったので昨年度の本プログラムに参加しました。実際に自分たちの事業にどれだけの金額が集まるのか、客観的な評価が得たいと考えていました。
―PR面での効果は。
とても大きな効果が得られました。当社は6月19日で設立からようやく丸1年を迎えたばかりです。そんな会社でもプログラムを通じて評価していただいたことで、さまざまな方に注目してもらえるようになりました。
―プログラムの内容は。
最初はインプットセッションが多かったです。そもそも資金調達とは何かを改めて教えていただくなど、総合的に学ぶことができました。最後のあたりはメンターによる個別支援が中心でしたね。
―ほかの参加者との交流はありましたか。
はい。当社は10人弱の組織でほとんどが研究開発の人材なので、同じ経営のことを話せる仲間ができたことが大きかったです。経営者は本当に孤独だと実感していたので、同じ悩みを共有したり、刺激し合ったりととても有益なつながりができました。
―応募を迷われている方にメッセージをお願いします。
大学での研究成果をどう事業化しようかと悩んでいる人はたくさんいます。それでも、とりあえず一歩を踏み出せば自然と考えるようになるので、ともかくやってみることが大事だと思います。やらなかった後悔よりもきっと良い。このプログラムはその背中を押してくれる一つのきっかけになると思います。
 


一歩を踏み出すきっかけにしてもらいたいと語る中野社長

今年度のプログラムについて、Plug and Play Japanの町田和俊さんが詳細を説明しました。

本プログラムでは、広島県から挑戦する起業家のコミュニティーを盛り上げていくためにこれから半年間、弊社の世界60拠点、豊富なスタートアップの成長支援実績、40社以上のパートナー企業というリソースを活用しながら、さまざまな伴走支援を実施します。

 

Plug and Play Japan 町田和俊さん


プログラムスケジュールは下記の通りです。
~2024/7/3(水)17時
エントリー募集締め切り

2024/7/19(金)
審査結果通知

2024/9/5(木)
オリエンテーション

2024/9/12-13(木・金)
ブートキャンプ

2024/9/26(木)
セッション①(座学・ワークショップなど)

2024/10/10(木)
セッション②(座学・ワークショップなど)

2024/10/31(木)
セッション③(座学・ワークショップなど)

2024/11 予定
イベント

2024/12 予定
企業・VC向けピッチイベント(東京)

2025/3/13(木)(予定)
成果発表会

プログラムは「シード企業コース」と「アーリー企業コース」に分かれて実施します。
シード企業コース」は、急成長していくのに必要な基礎スキルやマインドセットの獲得を目的としたコンテンツを提供していきます。これにより、初めての資金調達に向けた事業内容やピッチ内容のブラッシュアップを図ります。
アーリー企業コース」は、個別メンタリングや、投資家・顧客となりうる企業との面談の機会の提供を中心とし、各企業用にカスタマイズしたコンテンツを提供します。これにより次のラウンドの資金調達や新たな顧客の獲得など、具体的な成果を目指していくことになります。
各コース共通のメンタリングは、弊社に在籍する8分野のエキスパートのほか、国内外に100人以上のメンターを抱えており、産業領域や事業分野、地域別など、幅広い分野・テーマで各企業に適したメンターを紹介可能です。グローバルなネットワークの中から事業の成長を伴走支援する体制を整えています。
有望なスタートアップには、弊社のグローバルネットワークを活用し、海外の他のアクセラレーターやVC、海外企業も紹介し、海外展開をサポートします。海外のアクセラレータープログラムに関心のある企業には、弊社の海外拠点と連携を取り、海外プログラムの探索から応募支援を実施します。
本年度のプログラムに参加するメリットとして、県内コミュニティーと弊社の持つコミュニティーの両方の強力なネットワークに参加できることが挙げられます。県内では以前にプログラム参加した企業や、この事業を支援しているさまざまな関係者など、熱量の高いコミュニティーに参加して相互に助け合う体制に加わることができます。
さらに今年度から実施を担当するPlug and Play Japanの国内外の拠点だけでなく、Plug and Play Japanの通常プログラムに参加しているスタートアップ企業やパートナー大手企業とのネットワークなど、さまざまなネットワーキングの機会があります。
参加を迷われている方、まずは一歩踏み出してみませんか。
エントリー募集は7月3日(水)17時が締め切りです。
申し込みフォームはコチラより
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https://hiroshima-unicorn10.jp/startup-acceleration-2024


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