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スタートアップを手厚く支援!!《「ひろしまユニコーン10」STARTUP ACCELERATION2023》説明会in福山

 前日の広島会場に続き、7月31日までエントリー募集中の「ひろしまユニコーン10」STARTUP ACCELERATION2023」の説明会が福山でも開催されました。福山会場では、昨年度このプログラムに福山から採択された企業の体験談や福山の創業支援の取組などについても紹介されました。


●トークセッション1

「昨年度採択者に聞く、ひろしまユニコーン10 STARTUP ACCELERATIONの魅力」

 

 7月12日に福山市のiti SETOUCHIで説明会を開催。初年度のユニコーン10プロジェクトのアクセラレーションプログラムに採択された事業者から、(株)福山臨床検査センター経営企画部の藤本浩平主任が体験談を話してくれました。
 ◇モデレーター:小田健博さん(フォースタートアップス (株)マネージャー)

(株)福山臨床検査センター 藤本さん
 

(事業概要)特定保健指導DXサービス「Tena life」を手掛け、外部からの資金調達でカーブアウトを計画。2025年から15年後には社会保障費が30兆円増大するといわれる中、特定保健指導の実施率向上や対象者の健康数値の改善、コスト削減といった課題解決に取り組む。健康に気を付けたい意識はあるが自ら行動できない人を対象とし、血液検査数値改善のための行動変容を促す3カ月のプログラムを提供。

 構想段階にあった新事業について実現へのハードルの高さを感じていた時、広島県の「ユニコーン10プロジェクト」を知りました。広島県の後押しが得られれば、事業が前に進むのではないか。大きな期待を抱いてプロジェクトに参加しました。
 参加して良かったのは、メンターからの支援が想像以上に手厚かったことです。メンタリングは当初月1回の予定でしたが、必要に応じて何度も相談に乗ってくれ、事業の改善点などを洗い出してくれました。また、広島県内を中心とした事業会社とのマッチングを通じて顧客候補と面談する機会を頂きました。結果として、当初候補に挙げていた会社は顧客対象にならないことが判明し、ビジネスモデルを再構築するきっかけになったのはありがたかったですね。
 昨年度は福山から唯一の参加ということもあり、普段接点の少ない広島市内のアグレッシブな会社と知り合うことができ、非常に良い刺激になりました。ユニコーン10プロジェクトを通じて注目されたことで、メディア露出の機会が増えるという思わぬメリットも。皆さんにぜひ、参加をお勧めしたいです。

フォースタートアップス(株)小田さん
 資金調達や国内展開、海外進出などそれぞれのフェーズに応じた支援を行っているのが、プログラムの特徴です。うまく活用して事業成長につなげていただければ幸いです。

●トークセッション2
「福山から新しい挑戦を!」


 福山で初となる若手起業家支援を目的としたシェアオフィス「DioPorte」を2013年に立ち上げ、現在は市内3カ所5棟を展開する(株)山陽管理代表取締役兼(一社)ふくやま社中理事の角田千鶴さんが登壇。創業支援の取り組みや福山のスタートアップの現状などについて聞きました。
 ◇モデレーター:小田健博さん(フォースタートアップス (株)マネージャー)
        尾上正幸さん((株)エル・ティー・エス マネージャー)

(株)山陽管理 角田さん
 

 福山を次世代から選ばれる街にしたいと考え、若手起業家支援オフィスの運営やビジネスコンテスト、女性起業家のコミュニティー、子どもたち向けのイベントなどを企画しています。規模を求めて東京や大阪などで勝負するのも良いですが、備後圏域にも約87万人のマーケットがあります。地元での創業に興味がある人を支援し、この街を元気にしていきたいですね。
 子ども向けのイベントでは、将来は起業という選択肢もあることを伝えることで、柔軟な発想を養ってもらえるように心掛けています。実は当初、起業に関する保護者の理解が浸透しておらず、「うちは普通に就職してほしいのに変なことを教えるのはやめて」といった苦情も。現在は柔軟な発想力を鍛えるためにも参加させたいという保護者が増えてきており、起業に対する見方も良い方向に変わってきているように感じます。
 私が10年前に立ち上げた施設はいわゆる「インキュベーションオフィス」ですが、地方ではまだ浸透していないため、あえて「若手創業支援オフィス」という名称で伝えるようにしています。スタートアップの機運づくりの一つの視点として、横文字を分かりやすい言葉に置き換えて伝えるところから始めるのも理解の浸透には大切だと感じています。

フォースタートアップス(株)小田さん
 私もさまざまな地域でスタートアップ支援に携わってきましたが、全国的に支援する側ばかりが増えて支援先が少ない現状があります。これからの未来をつくるのは子どもたちであることを考えると、子ども向けのイベントなどは非常に有意義な取組だと思います。大手企業への就職も良いですが、卒業後の選択肢の一つとして起業がもう少し当たり前の世の中になっても良いのではないかと思います。

(株)エル・ティー・エス 尾上さん
 全国的に見ても広島は起業支援に手厚い地域です。将来の日本を背負うスタートアップの皆さんの参画を期待しています。

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