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無料イベントの閾値

コロナがはじまったのが2020年2月。あれからかなりの対面イベントがオンラインに移行した。現在2年半が経とうとしている。ここまで続くといつ対面にもどるのかという疑問がわく。おそらく来年4月くらいまではオンラインのままだろう。中には永久に対面にはもどらないものもあるだろう。対面を特に必要としないイベントもたくさんある。

さて今年も残すところ2か月半になった。来年からはどんなイベントに参加しようと考えている読者の方々もいよう。そんなこともありわたしがこの2年ほど参加してきたイベントについて振り返りをしてみたい。年初に参加する予定のイベントはこのnoteに投稿した。あれから随分と変わり増えたものも減ったものもある。

振り返りのまとめとしてはいいものもあるがどうやらちょっと気を付けた方がいいというものもある。討論型イベントについてはどうも閾値(境目)というものがある。しばらく参加してじっくり観察してみないとわからない。どうも運営の裏側で火を噴いているかもしれない。その兆候はある。イベントからは静かに離れていった方がよい。

そこで振り返りに際して3点ほどあげてみる。イベントの目的、運営者、そして参加者という観点から書いてみます。

まずイベントに目的が記載されてある。参加することによりこのような期待効果があると掲げているものがある。ところが1年経過してもそのような効果があがるかどうか。その理由として運営がうまくいっていない兆候が見始める。運営に名を連ねている人たちが次第にイベントにこなくなる。

どうしてこなくなるのだろう。それは目的を達していないあるいは達する見込みが到底ないというものだろう。参加者は続けて参加してみて必ず1年に1回は振り返り、効果があるのか自問したいところだ。

次に運営者は運営といった裏方だけでなく表に出てきてイベントの中で発表することもある。その発表をするひとがいつも同じ人になってしまう。これは発表のバックログつまり待っている人がいないという兆候になる。1年に3回も同じ人が発表するというのはおかしい。

オンラインイベントというのは自律・自走というのが理想的だ。始めた人がどちらかというと後方にまわりがちになっていい、次から次へと新しい人が現れてくるほうがいい。イベントというのはそこに集まってくる人で賑わいその中から積極的に運営にかかわってもいいというもので成り立つ。自走できないと苦しくなってくる。

そして参加してくる人たちにも当然のことながら期待がかかる。ところが無料イベントというのはどんな人が集まってくるのかはわからない。素性がわからないのであるから最初から発言はしない。ただ半年たっても1年経っても発言をしない参加者もいる。そうなると運営側から不満が出てくる。

ところがイベントが終わって雑談タイムにたまたま参加するとそこで今度発表をしてくださいとまわりがいるのに(個人対個人でなく)問い合わせてくる。議論の時に質問をして貢献をすると回答をし了承を得ている。それにもかかわらず同じことを依頼する。

しばらくすると今度はイベント中に発表をしてほしい。オープンな場で録画機能をオンにしたまま依頼してくる。これはおかしい。こうなると運営側になんらかの問題が起きているに違いない。そう疑いたくなるものだ。さらに残念な事象がある。運営側に準備をしてこない。つまり課題図書を読んでこないという。さらに買った課題図書をブックオフに売却しているともいう。それでは本を買って準備をしてくる参加者に敬意を示していないだろう。この課題図書を使うと告知しているのだ。

参加者側も次第に消極的になっていく。

議論型になっても参加してくる者がなにも口頭で質問をしない。チャットには書き込みをする。すると書き込みをした人に指名がはじまる。だれも書かなければだれか質問はないかとなる。悪循環のはじまりになる。指名をされたくないため画面をオフにするひとまで現れる。司会者はなかなか指名しずらい。イベント参加者の数がどんどん先細りしていく。これが議論参加型における成功かどうかの閾値であろう。

これまでと同じ議論に強くなってもメリットがない。無料イベントなのだから仕方ないとわりきるか。参加者を発表に誘導するように歯の浮くようなお世辞をいう。言われた側はうれしくもない。その誉め言葉になんの根拠もないから。これも非強制的なイベントの限界ともいえる。盛り上がらない。

無料をイベントに継続的に運営をどうするかどうか参加するかどうかは定期的に振り返った方がよいだろう。運営でだれがぬけてだれが入ったのかがわかるのがよい。

イベントの閾値というものはある。私の場合は1.目的に沿ってちゃんとしているか、2.運営側に無理はないか(ほとんどの議論型オンラインイベントは無理をしている)、3.参加者がタダ乗りをせず発言をするかどうかという物差で振り返っている。

特に大学生の方は社会人が参加してくるイベントには慎重に検討したほうがいい。大学認定のイベントがあればそちらの方がいいであろう。素性のわからない社会人が集まってくるイベントに参加することはない。どうも感心しない。無料の議論型イベントにくる社会人というのは相当変わっているか、クレイジー、ひょっとしたら詐欺師かもしれない。物好きということもありえる。それが大学生では判別できないところに問題があろう。

読者の参考になりますように。