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アラビカ豆の代替を求める動き

大学生の読者の皆さんはコーヒーをどのくらい飲むでしょうか。わたしは朝と昼に決まって一杯づつ飲みます。朝は7時から朝食で食べ終わると飲みます。家族3人でコーヒーを飲んでテレビを見てます。お昼はほとんど毎日食後に飲みます。豆をあらかじめ買ってきておいて保存。買ってくるところは近くのコストコです。そこで買うハウスブレンドですと2600円くらい。一袋で1ヶ月半くらい飲めます。

この習慣がついたのは新三郷にコストコがオープンしてから。その前はちょっとぜいたくをしてスタバの豆を買っていました。なかでもクリスマスブレンドは欠かさず買いました。ドリップ式のコーヒーメーカーで入れてタンブラーで飲みました。そんなコーヒーが欠かせない毎日を私だけでなく、家族3人で送っています。

英紙エコノミストにコーヒー豆が供給難になるという記事がありました。記事はこんなところからはじまっています。世界70か国で生産されているコーヒー。20億杯が毎日飲まれている。消費者は1億2千5百万人ともいわれています。そんなコーヒーですが世界7割のシェアを持つアラビカ豆がちょっと危険にさらされている。今後この供給がちょっとあやしくなってくるというものです。

ブラジルの学者が供給が難しくなる可能性を示唆しています。原因は気候変動です。それにより35~70%の確率でブラジルの主要生産豆のアラビカが供給難になる。通常18~23度の気温のところでもっとも育ち、量産できる。ただ今はその23度に近いところまで気温が上昇しているとのことです。どうしたらいいか。

記事では3つ解決策を提示しています。ひとつは農園を高いところに移動すること。次にアグロフォレストリーという森林農法を使う。最後にアラビカに代わる品種のコーヒー豆を栽培する。これらのことが提示されています。しかしながらこれらの方法を使っても簡単ではないようです。温暖化対策、味やにおい、収穫高の視点からなかなかうまくいくとはかぎらないようです。今後数十年をかけてアラビカに代わる豆を探し求める必要が出てきそうです。

この文章ではこの記事がよく書かれている点をあげてどれだけ難しいことなのかを説明してみます。さきほどあげた視点についてです。

まず温暖化対策。農園を高所に移転して気温対策をとったとします。しかし高所というところは土壌が狭く栽培に必要な飼料が不足しています。どこまで育つか。また高所まで肥料を持ってくることがコスト高につながる。移転は短期間に達成できるものではなく5年以上はかかる。小さい農家にとってはそれは難しい。

もうひとつは森林農法。まわりに木を植えてそれで影をつくる。木が日光をさえぎりコーヒー豆の栽培を助ける。このような方法の提示がありました。気温対策になります。しかしながら植えた木とコーヒー豆栽培の栄養のバランスをどうとるのかという問題が生じてきます。またこの農法を採用したとしても温暖化が進んでしまったため気温の上昇がアラビカ豆の収穫をあげないのではないかという予想をしています。

最後にあったアラビカ豆に代わる豆がないのかというもの。シェアの残りの30%はロブスタ豆というものですがあまりおいしくない。ロブスタというのは主にインスタントコーヒーに使われる豆です。安いもののあまりおいしくはない。わたしはインスタントはよほどのことがないかぎり飲みません。どうも不味くて飲めないです。豆をひいたコーヒーでないとなかなか納得しません。

そこで発見されたのがエクスチェルサという豆です。コンゴでとれるそうです。しかし1933年に災難に見舞われました。コーヒーが枯れてしまう害が発生し農園はすべてエクスチェルサの栽培をやめてしまった。それからアラビカとロブスタに移ってしまったそうです。

ブラジルの学者が提唱するようにアラビカ豆の生産を守る方法をなんとか打ち出す必要がありそうです。

毎朝家族3人でこれからもコーヒーは飲むでしょう。特に平日の朝と土日の午後3時のコーヒーは欠かせない。しかもコストコのハウスブレンドが2600円だから気軽に飲めるというものがあります。コロナ過になる前は同じハウスブレンドはコストコで1500円くらいでした。それで1か月半くらいは持ちました。コーヒー豆が供給難になれば当然値段は上がります。

今後値段が高くなっていく可能性があると想像するとちょっと残念です。

さて読者の皆さんはどのくらい気になるでしょうか。