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良識のないイベント

コロナがはじまってから4年以上経過した。コロナはほぼ終わり。にもかかわらずオンラインが続いている。わたしは8つに参加してきたが、いまではオンラインには参加しなくなった。今年に入ってから大学にいって対面で同じ形式と内容の講座をとった。比較をしてみると対面の方がはるかによい。参加者はきちっと時間通りに集まってくる。出された課題もやってきて90分以内に全員発表をする。どこが違うのか。オンラインは悪質ないたずらや悪ふざけが多い。

対面は10回で2万円かかる。その費用はベテランの担当講師、事務職員の事務処理、教室といった設備に費用がかかる。これらは必要経費でありやむをえない。むしろ1回2千円という破格の値段で学習できることが恵まれている。より恵まれているのはオンラインは無料だ。主催者がいて事務を兼務してくれている。

2年前から週1回のペースで参加しているオンラインイベントがある。交流サイトのMeetupに公開されている。そにイベントはLet's talk about our worldという。平日、週末を問わず定期的に開催されている。不特定多数の素性のわからない人たちがどこからか集まってくる。

国籍は問わず、年齢は問わず、性別も問われることはなく参加できる。見つければだれでも参加ができるイベントである。いつでも、だれでも、スマホひとつで参加できる。

ところが最近になってイベント中にかなり違和感があるようなことが起きた。それを主催者に相談して返信が返ってきた。その返信内容も違和感が残った。はたしてどうしたらいいか。それを文章にしてみます。

まず1か月ほど前のことだった。10人ほどイベントに参加してきた。5人づつで各部屋2組に分かれた。イベントがはじまった。誰か話題を提供するのであろうか。しばらくすると年配の男性が口を開けた。その口から出たのはこういうものだった。

北陸地方に住んでいる。原子力発電が稼働される。南海トラフ地震が起きる可能性があり、原発事故が心配である。皆さんは原子力発電に賛成ですか。それとも反対ですか。難題でどちらともいいがたい。というのは東日本大震災によって被害をうけた福島第一原発事故の記憶がある。汚水処理に30年かかる。中国から海域でとれた魚が汚染されているのではないか。日本から輸入することに批判が向けられた。

難題ではあるが関心の高い話題ともいえる。ところがそれを聞いた参加者の一人がこう反応した。「この話題にはうんざりしている」そして続けた。「なんとも退屈だ」これが友達と交流をするイベントとしてはいかがなものか。おかしいではないか。

そのように主催者に問い合わせをした。返答はこうだった。その場に居合わせたわけではない。「うんざり」とか「退屈」と発言したとしても冗談で言った可能性もある。その場にいた人たちの良識にまかせている。そういった返答である。どこかがおかしい。

次に2か月ほど前の事だった。同じイベントで起きたことである。ある人がこう提案した。日常生活の中の出来事を使って西洋と日本を比較したい。例えばスターバックでの出来事。スタバにいってコーヒーを注文する。あわせて水をくださいという。グラスには氷が入っていない時がある。

そこで氷をいれてくださいという。すると水が入ったグラスにバリスタが角氷をいれる。通常はそうだ。しかしながら西洋ではそうではない。

夏には角氷ははじめからグラスにはいっていて、水だけではない。なるほどそうである。なんとも軽い話だ。アメリカでは必ず氷入りのグラス水が出てくる。日本ではそうでもない。それについてどう思うか。そのような内容だった。

するとある参加者がそれを聞きながら居眠りをはじめた。両目が虚ろ、虚ろでこっくりと寝始めた。イベント中に寝始めたのである。しばらくするとはっと気づいて目は覚ました。わたしはこれは良識のないこととして受けとった。

せっかく話題を提供してくれた人の前で寝るというのはとても失礼である。そういったことを主催者に問い合わせた。するとまた返事が返ってきた。

その場に居合わせていない。おそらく寝始めたひとは高齢であって重い病気にかかっている可能性がある。具合が悪かったのではないか。そのために寝始めたのだろう。これをどう理解したらいいのだろうか。理解できない返信だった。

最後に最近になってこんなことも起きた。話題を提供したひとがいた。すると参加者のひとりがこのように反応した。「そんな話題には興味がない」と発言した。提供した人が聞いたらどんな気持ちになるだろうか。こういったことが一度でなく同じ反応者から2度あった。

「そんな話題には興味がない」という。それを主催者に問い合わせた。こういう反応は良識がないのではないか。主催者からはこんな返答だった。

このイベントでは出された話題に対して興味がないといってもいいとしています。なので無理やり興味のない話題に対して30分無駄に過ごす必要はありません。ではどんなことに関心があるのだろうか。わかるわけがない。何かがおかしい。そうすると話題を持ってこなくなる。人が来なくなる。

このイベントでは案内にこのようにある。
Please prepare a few topics which participant can discuss before meeting. (It is OK to choose your topic from news, magazine or books which you are interested in.) After short introduction, we start to discuss topics.

訳としてはこうだ。イベント前に話題を2~3準備してください。関心のある新聞、雑誌、書籍からの内容で結構です。簡単な紹介のあとにディスカッションをします。

ところが主催者に問い合わせてみると話題を準備してこなくてもいいという。この案内通りにだれも準備してこない。30分間なんでもいいから雑談をしてもいいことだった。わたしは知らなかった。案内通りにやる必要はなくゆるく、楽しく、ただの雑談してもいいということだった。

グループの概要としてこうも掲げてある。
In this event, everyone brings topics which they want to discuss with people and we discuss their topics. This event is for information exchange, making friends and improving communication skill and so on.

参加者は全員話題を持ってくる。このイベントは情報交換、親交、そしてコミュニティ広場としてスキルを磨きます。必ずしもそのようではない。

良識は参加者に任せる。主催者の良識どおりにはいかない。主催者は良識について各メンバーに指導はしないという。ただし明らかに悪意がある場合の除いてということだった。

まとめるとこうなる。ここのイベントではこういった言動が許される。悪意がないにしても許可されるということだ。
・居眠り
・話題提供者に対して退屈な話題でうんざりしていると反応
・興味がないと反応

果たしてこれが親交サイトなのかどうかというのは怪しい。わたしはどうしていいかわからなかった。はたして良識があるのだろうか。

読者の皆さんはイベントの場にいたわけではない。わたしの記述であり、真相はどこまでなのかという疑問もあるだろう。しかしながら、これはすべて事実である。わたしは書いたすべての行いが良識なしと判断をしている。交流サイトでこのようなやりとりは普通はないはずである。

明らかな悪意とはどういうものだろうか。悪意をどう見破るのだろうか。普通は見破るのは難しい。本人の証言がないかぎりは。

オンラインイベントにおける良識というものはどういうものだろう。ない場合にどう参加者が対処したらいいのだろうか。怒りつつ去る以外にない。