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毛沢東「大漢族主義を批判する」1953年3月16日

毛澤東《批判大漢族主義》(1953年3月16日)載《毛澤東文集第六卷》人民出版社1999年pp.269-270 (写真は2019年2月竣工のダイヤゲート池袋。下部を西武池袋線が走っている、つまり人口地盤の上にビルが作られている。外殻構造による無柱空間の創出を含め、建築としておもしろい。)

   いくつかの地方の民族関係はとても正常ではない。この情形は、共産党人として言えば耐え難い(不能容忍的)。我々の党内の本当に多くの党員や幹部の中に根深く存在している(存在着的嚴重的)大漢族主義思想、すなわち地主階級と資産階級が民族関係を表現したところの反動思想、すなわち国民党の思想を徹底して批判せねばならない。必ずただちにこの一方的な誤りを正すことに着手せねばならない。少数民族が存在するあらゆる地方に、民族政策を理解している、なお差別に苦しんでいる少数民族同胞に心一杯の同情を抱いている同志が派遣され、訪問団を率い、訪問して真剣に調査研究し、生じた問題に対して現地の党組織を支援、問題を解決せねばならない。決して物見遊山の訪問であってはならない。
 多くの材料から、中央はあらゆる少数民族が存在する地方において、おおよそ未解決の問題が存在し、その幾つかはとても重大な問題だと認識している。表面上は何事もないように平静であるが、実際いくつかはとても深刻(厳重)な問題である。ニ三年来各地に現れた問題は、すべて大漢族主義があらゆるところに存在することを証明している。もしわれわれがこの機会に急いで教育を進め、党内と人民の中の大漢族主義を断固克服するのでなければ、とても危険である。多くの地方の党内そして人民の中で、民族関係において存在する問題は、決して何か大漢族主義の残余(程度の 訳者補語)の問題ではなく、重大な大漢族主義の問題である、すなわち資産階級の思想がこれらの同志と人民を支配(統治)しており、(これらの同志と人民が 訳者補語)未だマルクス主義教育を獲得しておらず、未だ中央の民族政策の問題を十分学んでいない、故に真剣に教育を進め、一歩一歩この問題を解決すべきである。このほか新聞報道は、事実に基づき、もっと文章を増やして、公開された批判を進め、党員と人民を教育すべきである。

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