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鄧小平 今世紀中の小康実現 1979/12/06

這是鄧小平同志會見日本首相大平正芳時談話的節錄。《鄧小平文選 第二卷 第二版》人民出版社1994年,pp.237-238

 4つの現代化というこの目標は、毛主席、周総理が在世中に確定したものである。いわゆる四つの現代化、(そのためには)中国の貧しく欠乏し遅れた面貌を改めることが必要であり、人々(人民)の生活水準を少しずつ高めるだけでなく、中国をして、国際関係(国際事務)に置いて自身の情況に見合った地位を回復させるすべきであるし、人類に対し、少し多くの貢献をさせるべきである。遅れていることは、くやしいことである(要受人欺負的)。
    私が考える4つの現代化とは、中国式の4つの現代化である。我々の4つの現代化の概念は、皆さんのような現代化概念ではなく、(礼記に書かれている 福光注記)「小康の家」のことである。本世紀末までに、中国の4つの現代化はある種の目標に到達するだろう。我々の一人当たり国民総生産価値はまだとても低い。第三世界の中で比較して少しゆたかである国家の水準、たとえば一人当たり1000米ドル(に到達するには)なお多くの努力を必要とする。西欧社会と比較して同様の水準(比較して少しゆたかである国家の水準)に到達するには(1000米ドルに到達しても)なお落後している。だから私はその時(今世紀末)なお小康状態に達したと言えるだけである(なお一人当たり国内生産価値の大きさは中国, 日本, 米国の順番で2000年に959, 38532,   36450各米ドル。2017年では8827、38428,  59532各米ドル。《2019中國統計摘要》中國統計出版社2019年p.193 福光注記)。当然、現在と比較して多くが改善されるだろう(要好得多了)。その時になれば、我々は第三世界の貧しい国家により多くの援助を提供することが可能である。その時には、中国国内市場は現在より大きくなり、相応して、国外経済との交流は、貿易の発展を含め、今後(前景)はさらに拡大されるであろう。
    中国がわずかに豊かになると、国際競争のなかで大きな影響を起こすと心配する人がいる。中国は(そのときでも)なお小康国家に過ぎないので、そうした問題は生じようがない。はっきりいえば現在のわが国の対外貿易総額は、台湾に比べても大きくない(2017年の中国と台湾の数値。輸出額22634、3174各億米ドル。輸入額18438、2593各億米ドル。貿易総額41072、5767各億米ドル。前掲《2019中國統計摘要》pp.192, 197 先ほどの国内生産価値の数字も同様であるが、生産拠点の中国への移動の問題を考慮する必要があるが、貿易総額で中国はすでに台湾の7倍にまで拡大している。福光注記)。我々の発展が台湾の現在の一人当たり生産価値の水準(2017年の台湾の一人当たり居住者総収入は25055米ドル。前掲《2019中國統計摘要》p.191 一人当たり平均で台湾の3分の1、日本の4分の1にまで中国の経済水準は高まったといえる。福光注記)にまで到達したとしても、自身の(国内)需要がより多くなるから、国際市場にはなんら脅威(威脅)をもたらしようがない。

#鄧小平 #小康 #中国脅威説 #台湾

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