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平河天満宮

 地下鉄半蔵門駅から徒歩で2分ほど。銅の鳥居が私たちを迎えてくれるのが「平河(ひらかわ)天満宮」である。鳥居は天保15年1844年の寄進。銅の鳥居といえば、湯島天神のものを思い出すが、こちらの鳥居は一回り大きいのではないか。
 この神社のいわれは太田道灌が、江戸の守り神として城内に祀ったの発端(文明10年1478年)。その後、慶長12年1607年、将軍秀忠により、当地に移され、以後、徳川氏の庇護を受けたとされる。
 社殿前にある狛犬1対は、享和元年1801年に奉納されたもの。社殿に向かって右のものは、嘉永3年1850年の火災で傷んだので、嘉永5年1852年に、欠けた角や足を補って修復した経緯が分かっている。この狛犬の造形は大変見事で一見の価値がある。
 そのほか、嘉永5年1852年寄進の撫で牛(湯島天神のものと比較すると、角や被りものを失っているのではないか)、そして常夜灯が残されている。このほかにスエヒロなど篤志家がその後寄進した撫で牛が計4体ある。とはいえ境内も小さく、見るべきものもすでに上げたものに限られ、ここを名所にあげるのは少し気が引ける。逆に半蔵門駅の道案内に平河天満宮のような地域の名所が表示されていないのも異常な印象を受けたが、1番出口が近い。国立劇場の近くではあるので、観劇の折にでも立ち寄られることを勧めたい。
    アクセス 地下鉄半蔵門線半蔵門1番出口より徒歩2分

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