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杜潤生訃報2015年10月9日

中時電子報2015年10月9日より(2019年6月6日閲覧)

 「中国農村改革の父」とも称えられる中共「中央農村工作室」の元主任杜潤生は、本日北京医院で亡くなった。享年102歳であった。杜潤生は大陸の農村問題の泰斗であり、中共総書記習近平、中央規律委員会書記王岐山はかつて杜潤生の教えをうけたことがある。

 中共中央農村政策研究室は大陸政府方で農村農業政策を策定する最高戦略研究(智囊)機構であったが、1989年に中共政策研究室に併合された。

 杜潤生がかつて工作をした中共中央農村政策研究室の所在地ー北京西黄城根南街「九号院(九號院)」は極めて強いシンボル(標志)の意義がある。習近平、王岐山、劉少奇の子である劉源、万里(萬里)の子である萬季飛などがかつてここで、農村改革の工作と討論をしたことがある。本当に多くの中共指導者は杜潤生の門下生とみることができる。(そして)杜潤生は「九號院」の指導者(靈魂人物)だったと一貫して見られている。

 杜潤生はかつて五つの「一號分件」を起草の責任者を務めた。その中に1982年の「生産請負制(包産到戸)」の確立がある。「一號分件」とは毎年最初に発せられる文書のことで、通常中共中央の一號分件には三農(農業、農村、農民)問題が多い。

 杜潤生は改革思想の持主で、当時、萬里の安徽省における改革を最も早く支持した。1980年には中共中央企画会議で、杜潤生は貧困地区から生産請負制を試行することを提起して、当時の総書記胡耀邦から賞賛された(深受賞識)。

    杜潤生,1913年7月18日生まれ。元の名前は杜德,山西省太谷県の人。1934年北平師範大学文史系に合格入学。杜はのちに国家農業委員会副主任、中共中央書記處農村政策室主任、国務院農村発展研究センター(中心)主任を務めた。

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#包産到戸

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