龍子記念館・龍子公園
日本画家川端龍子(かわばた りゅうし 1885-1966)の自宅および記念館である。アクセスに難点がある。JR大森駅からが近いが、それでも徒歩ではつらい距離なので西口からバス便(荏原町えばらまち駅入口行き乗車 臼田坂下うすださかした下車)あるいはタクシー。さらに自宅とアトリエのある龍子公園は記念館開館日1日3回公開10:00 11:00 14:00という制約もある。
このアクセスの難点を除けば、龍子の旧宅・アトリエのある龍子公園・記念館ともに見ごたえがある。アトリエ(昭和13年1938年)、自宅(昭和23年1948年)、記念館(昭和38年1963年)のいずれもが龍子自身の発案設計だということからすれば、旧宅・アトリエ・記念館を併せての鑑賞をお勧めしたい。
アトリエは作品が生み出されたその秘密の一部を解き明かしてくれる。龍子の場合は、その大作を生み出すにはこの大きなアトリエが必要だった。またアトリエ、自宅ともに、さまざまなデザインが細部まで施されていることに驚嘆する。最後に記念館だが、自分が考える空間に、自分の作品を展示するというある意味で夢を龍子は実現したといえるのだろう。
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