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玉堂美術館

 日本画の川合玉堂(明治6年1873年―昭和32年1957年)の個人美術館である。玉堂は戦時中の昭和19年に御岳に疎開。翌20年5月戦災により牛込若宮の自宅を失い、以来、亡くなるまで御岳で過ごした。
 同じく戦災で自宅を失いながら、戦前と同じ不忍池のたもとに、戦前と変わらぬ自宅を再建した横山大観(明治元年1868年ー昭和33年1958年)。→横山大観記念館。戦前の大森のアトリエの消失を免れ、そこに自らの設計で自身の美術館を生前完成させた川端龍子(明治18年1885年-昭和41年1966年)。→龍子記念館・龍子公園。日本画の巨匠とされた、大観、玉堂、龍子は三者三様の人生模様を建物と空間として、我々に残してくれている。
 玉堂美術館は、玉堂没後に吉田五十八の設計により、昭和36年に開館。
 展示されている作品に派手さはないが、日本庭園を含め大変落ち着いている。この庭園は中島健の設計で、都内で随一の和風庭園との評価がある。
 アクセス JR中央線立川駅乗り換え青梅線へ。青梅線御嶽(みたけ)駅より徒歩5分。

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