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杜潤生(1913-2015)、于光遠(1915-2013)

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党内民主派と言える二人。中国の土地改革の指導者であった杜潤生(1913-2015)。清華大学で物理学に進学後、革命活動に転じた于光遠(1915-2013)。中共中宣部。国務院政治… もっと読む
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2019年1月の記事一覧

農民に国民待遇を与えよ 杜潤生 2001

 (農村工作通訊創刊45周年記念の座談会での杜潤生の講話(2001年6月1日)。給農民国民待遇『杜潤生自述』中国発展出版社 2008年 pp.158-160 (なお写真は心光寺石仏、右側碑文に享保16年1731年とある) 最初に「国民」という言葉を、農民の権利の要求に使っている。ここで杜潤生が述べている問題は以来20年近く経った現在でも基本的には解決されていないとされている。この点はたとえば香港で出版された陳健民・鐘華編『艱難的轉型』中文出版社 2016年に詳しい記述があ

4-3. 私個人の認識の変化について

杜润生自述 人民出版社2005年 4-3.以我个人的认识变化为例 自留地の効果(效應) p.111 私の思想変化は、主要には1956年中央農村工作部を離れてからである。あのとき私は中国科学院に来ていたが、いつも農業と農村問題に関心をもっていた。私は誤りを犯して移動させられたのであり、誤りがあったのであるから、改めて再度学ぶべきであった。それゆえ心の中にはいつも農村問題が「考えても考えても忘れることのない」こととしてあり、一面で自己批判(自我検査)し、また一面で傍観者の役