易姓革命をめぐる孔子と孟子
中国の歴史を紐解いて最初に出てくるお話しの一つが武王伐紂です。これは殷という国の最後の王様である紂がとても、残酷乱暴な王様であった。臣下や兄弟が諫めてもそれをうけいれなかった。異論を唱える者を捕まえたり殺したりした。この王様を殷の属国であった西伯侯姬發(つまり紂の臣下)が、殷内部の呼応勢力とも連携して、ついに紂を滅ぼし(周王朝を樹立し武王となった)というお話しを指しています(写真は増上寺山門)。
孔子と孟子ではこのお話しの扱いが少し違います。
孔子は武王伐紂を直接論評せ