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中国に関連して生じた事実

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https://blog.goo.ne.jp/fu12345/e/7cc5e1ad373775c11668b88a748c64a6 政治的文化的側面を中心に年代順に採録。
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2021年10月の記事一覧

王丹 許良英先生の訃報を受けて 2013/01/30

王丹「無法盡述的哀思」『自由時報』2013年1月30日 王丹「書き尽くせない悲しみ」。以下はこの王丹の記述の全訳である。 (2013年)1月28日午後1時過ぎ私は敬愛する人の訃報(噩耗)を知った。中国民主運動の代表的人物であり、元中国科学院自然科学史研究所研究員であり、私に学問を教えてくれた(啓蒙)恩師である許良英先生は病のため、午後1時に北京で亡くなられた。九十三歳であった。先生が亡くなったことを知ったとき、茫然としてしまった(愣下)。これはすでに起きたことなのか、そもそ

吳英案死刑判決 2009/12

経済犯罪で死刑という判決は、日本から見ているといかにも極端に見える。しかし中国では、そうした事案が実は少なくない。ところで吳英が28歳の若い女性であったこともあり、この死刑判決は全国的な関心を集めた。問題にされた行為は、非法に資金を集める行為で重罪である。しかし民間の貸借(地下金融)は実際には広範におこなわれていること、背景には、民営中小企業が資金難であるのに、金融制度が整備されていない(政府の不作為)問題があることなどから、この死刑判決を批判する意見が全国的にたかまっ

毒奶粉事件 2008/09

 北京オリンピックが開催されたのは2008年8月8日から24日だが、その直後の2008年9月9日の上海「東方早報」の報道で一気に事態が動いたのが、三鹿集団が起こした毒ミルク粉事件である。ただよく考えると、問題は三鹿だけでなかったはずなのに三鹿だけに焦点があたったこと、問題の指摘が、2005年からおこなわれていたのに、報道が出た2008年9月まで問題の摘発が遅れ、長期間放置されていたことなどいろいろな疑問が残る。  以下の記事は、吳曉波《激蕩十年,水大魚大》中信出版集團2017

方励之 中国應該全盤西化 1986/11/15

方励之《知識分子与中国社会》在上海交大演講1986年11月15日載<方励之文集第2巻>pp.231-253(写真は1996年8月1日研究室における方励之。方励之文集第4巻より転載。) p.250 問 以下についてのあなたは意見は何か?1) 中国は全般的に西欧化(全盤西化)すべきか。2) 「四化(訳注 四つの現代化)」の成功はただ知識分子の指導によるのか。3) 四化をどう見るか。4) 学生が価値があるなら、なぜ卒業後の賃金がかくも低いのか。 答 実際のところ、この問題につ