マガジンのカバー画像

毛沢東(1893-1976)

84
写真は徐州から南京に向かう毛沢東 1957年3月19日
運営しているクリエイター

2018年11月の記事一覧

整風運動と反右派闘争 1957

薄一波 若干重大決策与事件的回顧 下巻よりp.399 22. 『人民内部の矛盾を正確に処理する問題について』の発表   『人民内部の矛盾を正確に処理する問題について』は毛主席が社会主義時期に書かれた最重要著作の一つである。同書は唯物弁証法を用いて社会主義社会の基本矛盾を科学的に分析し、社会主義建設中の一連の重大問題を正確に提出明白に述べて、わが国社会主義事業の発展のため理論基礎をしっかり固めた(奠定)。その発表は1950年代中期のわが国政治生活中の一大事であっただけでなく、中

劉少奇の新民主主義構想 1948-1949

(薄一波『若干重大決策与事件的回顧』中共党史出版社 1997修訂版の2008年の重版。執筆開始は1988年。最初の刊行は1993年。写真は1950年6月中国人民協商会議における劉少奇である) 1. 北京と天津の接収 p.1 我が党が指導する中国革命は、毛主席が提出した農村が都市を包囲し、その後都市を取得するという路線(道路)に沿って、長期のこの上なく苦しい(艱苦卓絕)闘争を経て、1949年についに勝利を勝ち取った。これに応じて党の工作の重心は農村から都市に移動した。これは

1.2 土地改革法制定前後

『杜潤生自述』人民出版社2005から (写真は占春園) 劉少奇報告の討論 p.5 1950年初め、中央は全会の開催を決定した。土地問題は議題の一つであった。土地報告を起草するため、私は2回北京に呼び出された。1回目は中央政策研究室副主任寥魯言が私に中南局の数人の幹部を北京に連れて行かせたもので、一緒に行ったのは張根生、任愛生など。ただ情況を報告した。もう一回は劉少奇の土地問題報告草稿についての意見交換のため、中南局の何人かが招集されたもの。それは湖南の黄克誠、江西の陳正