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朱鎔基 1928-

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朱鎔基(1928-)朱鎔基は清華大学出身。朱鎔基は政治家の道を歩むが、大変途中で苦労した。北京大学に進んだ厲以寧(1930-)についてもここで扱う。厲以寧は株式制度の導入で功績。
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#鄧小平

鄧小平 企業改革と金融改革 1986/12/19

這是鄧小平同志聽取幾位中央負責同志匯報當前經濟情況和明年改革設想是的談話要點。《鄧小平文選 第三卷》人民出版社1993年,pp.192-193(写真は播磨坂にて) 我々の改革は一体何歩歩かねばならないのか。どれだけの時間で完成するのか。皆さんには研究してほしい。  長期的に見て糧食問題はとても重要で、改革により農業発展が遅い問題(農業發展後勁問題)を解決する必要がある。企業改革は主としては国営大中型企業活性化(搞活)問題の解決である。  さまざまな形式を用いて所有権と

姓社姓資論争 中国経済用語

 株式会社制度を導入する際に中国で行われた論争。1990年代初頭。導入支持派は株式会社そして株券市場の姓は社会主義であって、資本主義ではないと論じた(以下は《中國的股份公司與股票市場:姓“社”不姓“資”》在郝繼倫著《中國股票市場發展分析》中國經濟出版社2000年, 9-10の翻訳)(写真は成城大学。左が8号館。右が5号館。)  中国社会主義制度のもとにある株式会社そして株式会社(股份公司)と互いに補完的制度として設立された株券(股票)市場の姓は、社会主義かあるいは資本主義か

張卓元 中国改革の回顧と展望 1998

書誌事項は以下のとおり。張卓元<中国経済体制改革總體回顧與展望>載《經濟研究》1998年第3期15-22.この論文は1998年3月香港大学アジア研究センター主催開催の「中国経済改革:比較と展望」国際研究討論会に提出されたもの。経済改革の論点あるいは中心が価格改革から、企業改革とくに国有企業改革にシフトしていることを繰り返し述べている。残念なのは、その企業改革の中身がここでは十分には展開されていないことであるが、価格改革から企業改革への、経済改革の中身の転換を意識させる歴史的論

厲以寧 中国の株式制改革の回顧と展望 2008

 中國股份制改革的回顧與前瞻 原載魏禮群:《改革開放三十年,見證與回顧》中國言實出版社, 2008 厲以寧經濟文選 中國時代經濟出版社 2010 pp.80-93(改革開放後の中国の株式制度発展についての記述であるが、実はここで初めて見る指摘も多い。記述は生き生きしており、厲以寧がこの問題の議論で重要な役割を果たしたことが伺える。この記事は中国の株式制度形成を記録した記事として重要なものの一つだといえる。とくに価格自由化(放開)、請負責任制(承包制)、価格自由化、株