宮本雄二『習近平の中国』2015
著者は元駐中国大使。大使として実際に何度か習近平と会食の機会があり、習近平が2009年に来日したおりは、主席随伴員として全日程に同行した人。日本人として最も習近平を身近に見た人であることは違いない。当然だが、習近平と交わしたお話の内容などは一切書かれていないが、人物としての印象には触れている(写真は東京大学本郷キャンパス 2019年12月4日)。饒舌な人ではなく、人の意見を聞く、胆力のある人(7章p.160)。
冒頭は中国政治の構造が説明されている。8668万人の党員からの